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マインドセラピーわきやま

遍路あめみち心の中 〔旅するクセ〕

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昔から、何かの節目を迎えると、必ず旅に出ている。

なぜだろう。

かといって、旅をしている間、いつも楽しくて、満足しているわけではない。

ふと望郷の念にかられたり、旅の身で自由になっても殻を破れない自分にじれったさを感じたり。

旅先では穏やかな心境でない時も多い。

それでも懲りずに、長い期間一ヶ所に留まっていると、旅に出なければ、という気持ちがどこからか沸き起こってくる。

今回の遍路旅では、何かヒントをつかみたい、と思っている。

今回に限らず、旅に出る動機は、行く先に待っている未知のものに出会うためではない。

むしろ、自分の中に隠れている何かを発見したい、という気持ちの方が大きい。いわゆる自分探しの旅というものだろうか。

あるいは単純に、普段の生活のストレスを発散させるために、せめてガス抜きを、という気持ちももちろんある。

遍路旅では、空海が残してくださった聖地があり、すばらしい自然があり、道すがらで多くの人との出会いがあり、そのすべてから学べることがたくさんある。

遍路旅の間、これからの人生を考える、ということも思っていた。

しかし実際、旅に出てみると、自分の中だけを深く見つめているだけで、新しいものを見いだすのは難しいと感じる。

聖地、自然、人とのかかわりの中で内面が触発されて、今まで気づかなかった自分の未知の側面が照らされるような気がする。

そういった意味では、遍路旅は最高の自分探しの旅ともいえると思う。