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マインドセラピーわきやま

遍路あめみち心の中 〔空海はシャーマン?〕

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真言密教では、大日如来を宇宙の真理の象徴として祀るという。

仏と宇宙は、深い世界でつながっているわけだ。

 

しかし、われわれの心情としては宇宙の真理よりも、ご利益をねだったり、仏の姿、形に頼りがちになる。

 

「あなたは空海の歩いた道をたどるとよい」、とある日アドバイスしてくれたゲリーボーネル氏は、「空海はシャーマンだ」と言っていた。シャーマンとは「霊媒」とも訳される。

その時はピンとこなかったが、こうやって空海の軌跡をたどって歩いていると、空海が各地に宿る神気、霊気を感じ取り、そこに仏法の力を融合させようとしていたと思われる形跡を多く見ることができる。

空海は、まさに仏の世界、大自然の力、人間とをつなぐ「媒介者」だと言えるかもしれない。

深山幽谷に鎮座するお寺や神社を訪ねる時、神聖さに心打たれるのは、この融合が見事に成されていて、われわれ凡夫の感覚でも感じ取ることができるようになっているからなのだろう。『聖地』というのは、そういう意味があるのかもしれない。

仏、自然、人間をつなぐシャーマンである空海が歩んだ軌跡は、そのまま『聖地』となるわけだ。