前回のブログでは
気持ちの変化が
顔の色に映し出される
しくみについて書きました。
『心の色は顔に出る』こんにちは。 『あなたの心とカラダの専属トレーナー』脇山あきらです。 顔を真っ赤にして怒る、 あまりの恐怖に顔が蒼ざめる、 うれしく…ameblo.jp
わたしたちが、
怒ったり、こわがったり、
よろこんだりすると、
自律神経がそれを見抜いて、
予想される未来に対応できるように
カラダをコントロールすることで
顔色が変わる、ということでしたね。
いってみれば
自律神経さんは
「未来の先読みスペシャリスト」
というワケ。
そして、
「じゃあ、顔や皮フの色は
気分によって変化するけれど、
その時、カラダの中って
どうなっているんだろう?」
というギモンも出てきました。
というか、
ワタシが思わせぶりで
投げかけただけ、ともいえますが…💦。
ただ、
ある特別なケースを知ると
「ああ、そうなんだ!」と
ギモンが解けて、
自分のカラダをもっと
いたわってあげたくなりますよ、
という予言(?)も残して
終わりましたね。
では、さっそくその
特別なケースをご紹介します。
その時、トムの○は青ざめた…
20世紀の初め頃、
ニューヨークに
トムという9歳の少年がいました。
ある日、
あろうことかトム君は、
超アツアツのクラムチャウダーを
間違えて飲み込んでしまいました。
(イッキ飲みでもしたんでしょうか?
詳細はわかりません)
トム君は
のどに大ヤケドを負い、
食道が使えなくなって
しまいました。
そのため、
口から食べ物をのみ込むことが
できなくなり、
一度口の中でかんだ食べ物を
いったん吐き出して、
胃に穴を空けてつなげたチューブの先に
自分で入れるという方法でしか、
食事を摂ることができなくなって
しまったのです。
(とても、かわいそうです)
そして、このために、
体外に出ているチューブを通して、
胃の様子が外から直接見える状態
になりました。
そんな状況のトム君を
診ている主治医は、
診察を重ねるにしたがって、
あることに気づいたのです。
トム君がごきげんな時は、
胃の壁はピンク色をしているのですが、
怒ったり、
ふてくされている時の胃の色は、
怒る時の顔と同じように
真っ赤になっていたのです。
そして、
なにかに怯えたり、怖がっている時は、
チューブの外から
胃が蒼白く変色しているのを
確認できたのです。
そして
色だけではありません。
気分によって
胃酸の出がぜんぜんちがうことも
わかり、
不安や心配な気持ちが
彼を襲った時は、
胃がものすごく活発に
動いているのが見てわかったのです。
(胃には「胃腸神経叢」という
太い自律神経がつながっていて、
とくに影響を受けやすいのです。)
この発見は
「トムの胃」と呼ばれて、
生理学会に紹介され、
心のあり方が
身体に直接影響をおよぼす実例
として、
研究者たちをおどろかせました。
ちなみに、
気になるのは
トム君のその後…。
彼は
「トムの胃」の持ち主として、
なんと約50年間も
医学研究に協力して
実験データを提供しました。
しばらくは政府の援助で
生活していましたが、
その後、研究所の職員となって、
家族を養うのに十分な収入を
得ることができたそうです。
(よかったです)
今は胃カメラがあるとはいえ、
普通の生活をしながら
ずっと胃カメラをのみ込んでいる
なんてことは不可能ですよね。
だから「トムの胃」の記録は、
今でも心とカラダの関係の
貴重な資料として
活かされているんですね。
カラダも一緒に泣いている
「トムの胃」の話、
いかがだったでしょうか?
ところで、
こんな言葉がよく使われます。
アイツは腹黒いやつだ。
腹の探り合い。
腹にイチモツ持っている。
どれも
”腹の中は外の顔とはちがう”
という意味で使われます。
顔とちがって、
お腹の中は外からは見えません。
私たちの抱く
「お腹の中」のイメージは、
まるでブラックボックスで
得体の知れないもの、という感じ
かもしれません。
でも
顔や皮フ同じように、
お腹の中だって、
カラダの一部です。
そこには
「イチモツ」も、
「ブラックホール」もないはずです。
「トムの胃」が教えてくれたように、
あなたが泣いている時は
カラダも泣いていて、
あなたが笑っている時は
カラダも笑っているのです。
つまり、あなたのカラダは、
あなたにとって
いちばんの応援団である、
ということなんでしょうね。
これからは
もっとていねいに、
自分のカラダに
向き合ってあげたいものですね。