あなたは日頃
ネガティブな感情と
どうつきあっていますか？
安心感、幸福感など
ポジティブな感情にくらべたら、
不安、後悔などの
ネガティブな感情は、
一度出てきたら、
なかなか消せませんよね。
ハッピーに過ごしていたのに、
ネガティブ感情が1つ現れただけで、
気分が台無しになったことが
あるのではないでしょうか？
そんな
ネガティブ感情は、
ある鳥の習性と
とてもよく似ています。
その鳥とは、
「カッコウ」。
そう、
「静かな湖畔の～♪」
の歌に出てくる、あのカッコウです。
カッコウの子孫の残し方は、
私たちのネガティブ感情とそっくりです。
けっこう
知られていることですが、
カッコウは自分の卵を
モズやホオジロなど他の鳥の巣に
産み落とします。
産み落とされた卵は
いち早くヒナにかえって、
もとからある卵を押し出して
すべて巣から落としてしまいます。
すると
巣の主の親鳥は、
1羽だけ残ったカッコウのヒナを
我が子だと思い込んで大事に育てる、
というわけです。
カッコウの子育ては
けっこうエゲツないのです。
カッコウのヒナが
ネガティブ感情だとしたら、
モズやホオジロの卵は
ポジティブ感情です。
人間は
親や養育者に愛される経験によって
ポジティブ感情の卵を育てます。
なのでポジティブ感情は
どちらかというと純粋で無防備。
それに対して
ネガティブ感情は
スキあらば心を占拠しようという
バイタリティを持っています。
すなおなポジティブ感情は
そんなネガティブ感情に
なすすべなく消されてしまいます。
なので
ネガティブ感情にばかり
気を取られていると、
ネガティブ感情は
ますます大きくなり、
ポジティブ感情は
みるみる小さくなって
しまうのです。
でも、そんな
ネガティブ感情は
ただの「ワルもの」なのでしょうか？
いいえ、
そうではありません。
カッコウのエグい行動にも、
羽毛が薄くて
自分の体温で卵をかえせないという
理由があるように、
ネガティブ感情も
単なる「ワルイやつ」ではなく、
大事な役割をもっているのです。
それは
あなたを「守ること」。
人間というのは
ポジティブ感情だけで充たされると
歯止めが効かなくなり、
無謀なチャレンジばかり
してしまいます。
「不安」の感情は
その危険を教えるブレーキだったり、
「後悔」は
同じ過ちを繰り返さないための
助言者だったり、
本当はネガティブ感情は
役目をはたして
あなたを守りたいのです。
消防士やライフセーバーなど
命を守る職業の人がマッチョなように、
ネガティブ感情のチカラが強いのも
うなづけます。
そんなネガティブ感情が
ワルさをしてしまうのは、
じつは
私たちのせいでもあります。
なぜなら
ネガティブ感情の
本当の声を聴いてあげていないから
です。
ネガティブ感情は
「ちがう！そうじゃない！」と
暴れているのです。
その激しさに惑わされず、
メッセージに
耳を傾けてあげられるようになれば、
よろこんで
味方になってくれるはずです。
一方で、
ネガティブ感情にたいして無防備な
ポジティブ感情にもケアが必要です。
お花に水をあげないと
すぐに枯れてしまうように、
ポジティブ感情は
放っておかれると
すぐにしぼんでしまいます。
なので
時々は向き合って
「忘れてないよ」と
伝えてあげましょう。
そうやって
両方の感情のクセを
わかって育てれば、
ヒナ（感情）同志が
生き残りをかけて争うことは
なくなっていきます。
なにせ
ネガティブ感情は
あなたの一部なんですから。
追い出すことはできないんです。
そこが
外から巣に紛れ込んできた
カッコウのヒナとは
違っているところです。
あなたはどうでしょうか？
心の中のカッコウのヒナに
振り回されてばかりいませんか？
ワタシの心にもカッコウがいるかも！
と感じた方は、
心の専属トレーナーにご相談くださいね。