突然ですが、
ワタシは、
100億のうち、４０しか使っていません
えっ、いったい何のこと？
もしこの数字に「円」をつけたら、
ものすごいもったいなさです。
でも、
私だけでなく、
じつはだれでも
同じムダ遣いをしているんです。
それは意識のサイズのこと
「１００億」とは、
わたしたちの
目、耳、鼻、舌、触覚の「五感」が
１秒間で受け取る情報の量です。
それをデジタルのビット数で
換算したもの。
それに対して、
「４０」は、
私たちがその中から
１秒間で意識できる量です。
ようするに、
外からすごい量の情報が
入ってくるのに、
使っているのは、ほんのわずか、
なんと、
2.5億分の１しか
使えていないのです。
じつにもったいないですね。
おもいっきり、ざっくりと例えれば、
犬をつれて散歩している人と
すれ違ったとします。
その時、
犬好きの人は、ほっこりします。
でも、
昔、犬にかまれて
トラウマになっている人は、
こわいと感じます。
さらに、
お金に切羽詰まっている人は、
優雅に犬を連れて
散歩をしている姿をみて、
うらやましい、と思うかもしれません。
入ってきた情報は同じでも、
人それぞれ、
感じることがちがいます。
ただ、
ペット犬は
人間が気に入るように
品種改良されているのも事実ですし、
とはいっても
動物なので、
何かの拍子に噛みつくことも
ないとはいえません。
また、犬を飼うためには
ある程度お金がかかるのも確かです。
入ってくる感覚には、
もっと読み取れる情報が
たくさん含まれているはずですが、
かなしいかな、私たちは、
自分の先入観にもとづいてしか
意識できていないのです。
１００億ビットもある情報から、
ほんの一部だけをつまみ食いして、
これがすべてだ、
と勝手に思い込んでいるわけなんです。
いかに
「自分の世界」は偏見に溢れているか、
ということですね。
意識出来るビット数に
個人差はほとんどないそうです。
そうなると、
どんな４０ビットを選ぶか、
が、とても重要になってきます。
なぜなら、
目を覚ましている間じゅう、
100億 → 40ビットの意識の処理は
ずっと続いていて、
それにもとづいて
記憶が作られていくからです。
そしてその記憶が、
次にどんな40ビットを意識するかの
判断材料になります。
だから、
意識している４０ビットの中身次第で、
心の持ちようも、
選択も、
大きく言えば運命さえも
変わってくる、
と言えるわけです。
ネガティブ思考をしていると、
ネガティブな４０ビットを
意識します。
ポジティブに考えていると、
ポジティブな４０ビットを
意識できます。
どんな４０ビットを選ぶかは、
その人の思い込み、
もっている価値観、
信念など
で決まる、ということですね。
これを読んで、
今まで、なんて
もったいないことをしてたんだろう！
と地団駄を踏んでいるあなた、
だいじょうぶです！
第一印象を感じた後に
「でも、別の見方もあるかな」と
思いなおすように心がけるだけで、
見えていなかった別の視点を
発見することもできるのです。
だから、もし
「もうだめだ」とか
「ぜったいうまく行かない」
と思うことがあったとしても、
結論を出すのは、
まだまだ早いんです。
そんな時にこそ、
別の見方があるかな、
と考えてみてください。
なにしろ、
今まであなたには
100億分の４０しか、
見えていなかったんですから。
チャンスや良くなる望みは、
たくさん見つかるはずですよ。
１００億ビットの中から、
最高の情報をつかみましょう！
それこそ、より取り見取りです！
参考：『ユーザーイリュージョン 意識という幻想』トール・ノーレットランダ―シュ著