「すべて完璧!」
「私は充たされてる!」
「すでに大金を持っている!」
アファメーションやポジティブシンキング、
言葉の力で、
いろいろ紹介されています。
確かに人間は、
暗示によってモチベーションを上げたり、
あなたも弱気な時や不安な時、
その気分を振り払うために
ポジティブワード
あるかもしれません。
でも、
じつはこの前向き言葉、
ちょっと
気をつけてもらいたいことが
あります。
使い方によっては、
気持ちをアゲるために使うどころか、
逆に自分を追い込んでしまうことが
あるのです。
はじめは言葉の勢いで
調子が出るかもしれません。
でも、そのうちに、
やればやるほど苦しくなってきたら
要注意です。
なぜ苦しくなるかというと、
もともと心というのは、
100%ポジティブ状態はありえないからです。
仮にそんな人がいたら、
後先考えない冒険ばかりして、
不安やネガティブは
身を守り、生き残るための
本能でもあるのです。
たくさん抱えている人ほど、
前向き言葉でネガティブ思考に
無理やりフタをすると、
無意識に自分を否定することになり
苦しくなります。
そしてますます、
自分を追い込んでしまうのです。
もう一つは、
前向きイメージにどっぷり浸って、
心が満足します。
すると一緒に
努力する気持ちも失せてしまって、
現実には何も行動しなくなり、
どちらのパターンにも共通しているのは、
前向き言葉だけを過信している
という点。
本当は
前向き言葉で気分を上げる前に、
もっと大切なことがあるのです。
それは
現状の自分を受け入れること。
自分を変えたいと思う時ほど、
胸に手を当てて、
「がんばってるよね」
「こんな自分もムリないよね」
という言葉を呟いてみてください。
ずっと頑張り続けてきた心には、
イケイケの励ましよりも、
しっかり受け入れてくれる優しさが
沁みるはずです。
等身大の自分を受け入れてこそ、
前向き言葉をプラスに活かすことが
できるんですね。
それを踏まえた上で、
実際に
前向き言葉を使うとしたら、
知っておいた方がいい
コツをお教えしましょう。
それは
「現在進行形」で言う
ということ。
「すでに〜になっている」と
完了形で言う人が多いのですが、
「私はどんどん元気になりつつある」
「仕事がますます順調になってきている」
という表現の方が、
潜在意識の反発が少なく、
持続しながらやる気を引き出せるのです。
前向き言葉はいい、と一口に言っても、
使い方にはひと工夫が必要なんですね。
だれでも前向きに生きていきたいもの。
だからこそ
自分への言葉がけの達人に
なりたいものですね。