暑い夏も過ぎ、もう9月。
これから
台風や秋雨前線がやってきて、
雨が多くなっていきますね。
ところで、
あなたは
「雨女」「雨男」ですか？
と聞いて、
「はい」と答える人は、
意外と多いかもしれません。
眼に見えない世界の話を
「そんなの迷信だよ」
と言って、
いつもバカにしている人でさえ、
楽しみなイベントや
大事な日に雨が続くと、
「私って雨オンナかも」
とつい考えがちです。
でも、
冷静に考えると、
雨って
だれか一人のせいで降るものでしょうか？
もしそうならば、
まるで『天気の子』みたい？
まさにアニメの世界ですね。
それに日本は雨の多い国。
全国平均で
3～4日に一度は雨の日です。
だから大事な日に
雨が降ったとしても、
ぜんぜん珍しくはありません。
心の働きには、
冷静に考えれば
わかることでも、
「そういえばあの時もそうだった、そうあの時も！」と、
裏付けになる証拠を
記憶から見つけ出して、
思い込みを確信に
変えようとする特徴があります。
いわば『思い込み装置』。
これは、
だれの心にも備わっています。
この思い込み装置は、
自分にたいする評価にも
同じように働きます。
「ワタシはだれとも仲良くなれない」
「どうせワタシは失敗する」
など、
なんとなく
抱いている思い込みって
ないでしょうか？
これも雨女、雨男と同じように
思い込み装置が
作動している場合が多いのです。
なので、
自己評価はいつも最低ランク、
自分をいつも責めている、
という人は、
一度うたがってみてほしいんです。
「それって、本当に根拠があるの？」
という具合に。
もちろん、
じぶんを一番よく知っているのは自分です。
でも、
一度、思い込みが出来上がると、
コロッと騙されてしまうものなのです。
それは夢の中で、
夢をみていることに気づけないのと似ているかもしれません。
でもなぜ、
「思い込み装置」は
そこまでして自分をダマそうとするのでしょうか？
それは、
ひと言でいえば、
『失敗に対する保険』
といえるかもしれません。
雨オンナも、雨オトコも、
自意識過剰な思い込みも、
やろうとしたことが失敗したり、
願いが叶わなかった時に、
「そもそも天気が悪いからしようがない」
「そもそも私はこんな性格なんだからしようがない」
と、
失敗の言い訳を
あらかじめ用意しておいて、
それ以上考えるのをやめて、
先へすすむのをやめてしまうのです。
別の言い方をすれば、
変わるのがこわい、失敗するのがこわい、
という心理が、
大事な改善ポイントに直面するのを避け、
思考停止させて留まらせようとするのです。
自己評価の低い人は、
一見謙虚な性格にみえますが、
じつは、
いい意味でも悪い意味でも、
「変わりたくない」という臆病な面も
持っているのです。
とか言いながら、
私セラピストだって、
そんなエライことを
言える人間ではありません。
私自身、
変わるのが怖い、
自分の至らない部分を無視して
避けて通りたい、
とずっと思って
過ごしてきましたから…
「私は晴れオンナ、晴れオトコです」
という人に、
自信のない人って、
あまりいませんよね。
それもそのはず。
晴れオンナ、晴れオトコは、
天気に失敗の保険をかける必要が
ないからです。
その差は能力だとか、
意志の強さとは関係ありません。
変わることや、
変わろうとする自分を受け入れるかどうか、
だけのちがいです。
だから、
あなたがもし、
雨オンナ・雨オトコ
だったとしても、
自分を低く評価する癖が
あっても,
かまいません。
ただ、
目の前の失敗は、
雨のせい、自分の性格のせい、
という考え方からは
ちょっとだけ
抜け出してみませんか？
それだけで、
いろんな未来の可能性が
みえてくるかもしれませんよ。
そう言われてみれば、
思い込み装置が
時々働いている気がする、
と思った方は
一度、
心の専属トレーナーに相談してみて下さいね。
