CS60の施術をしながら、
ときどき考えます…。
「人間のカラダには、
どれくらいのチカラが秘められているんだろう?」、と。
ひと口に
チカラといっても、
カラダならば、
運動能力とか持久力、回復力、
頭脳ならば、
記憶力や思考力、想像力など、
いろいろあります。
よく「火事場の馬鹿力」 と
言いますが、
だいじなテストの本番で
頭が冴えまくったり、
疲れがピークの時でも
スタミナがモリモリ復活したり、
ここぞ、という時に
持てる能力がフルに発揮できたら
いいですよね。
ちなみに、
こんな言葉を耳にしたことは
ありませんか?
人間の脳は3%しか使われていない
この説にもとづいて、
自己啓発などの世界では、
「残りの脳を使えたらスゴいことになる、
だから人間は無限の可能性を秘めている」
と、言われてきました。
しかし、この説、
じつはウソだったことが
わかっています。
研究によると
脳の中でサボっている細胞は
ないそうです。
なぜ、この説が長い間、
言われ続けたかというと、
およそ140億個ある脳細胞が、
神経細胞とグリア細胞の
2種類に分かれていて、
昔は脳の大半を占める
グリア細胞の役割がわかって
いなかったため、
そう思われていたらしいのです。
(他にも諸説あります)
ただ、
脳のパフォーマンス
という面では、
「数パーセントしか働いていない」
というのはあながち
ウソではありません。
ふだん、脳は
「徐行運転」をしています。
なぜかというと、
いつもフル稼働していると、
脳も、カラダのパーツも
すぐに壊れてしまうので、
それを防ぐため
リミッターをかけて
セーブしているのです。
人間のカラダはとても合理的で、
ムダなことは省いて、
効率的よく生きようとする
習性が備わっています。
たとえば、歩く時に
「右足を出して、次は左足を出して」
と、いちいち意識しませんよね。
ルーティンの行動は
考えなくてもできるように
自動化しているのです。
ただ、脳もカラダもリミッターの
かかった生活ばかりが続くと、
ここぞ、という時に
本気のチカラを思うように
出しにくくなってしまいます。
とくに現代人は比較的、
安全であんしんな日々を
送っているので、
カラダが「本気モード」を
求められる機会が
めっきり減っています。
そうなると自分の本当の底力を
知らないまま、
普段のチカラで精一杯だと
カン違いして、
もっている可能性を狭めてしまう
ことになってしまいます。
「リミッター」が動くサインは?
なので、
脳とカラダのリミッターが
必要以上に働き過ぎないように
するためには、まず、
初動のサインを見逃さない
ことです。
「リミッターが動き出すサイン」
とは何かというと、
それは、
「どうせ」「やっぱり」
という心の声です。
たとえば、
ここぞ、という場面や、
予期せぬ対応を迫られた時、
これらの言葉が頭をかすめたり、
口をついて出てきたら、
それが
あなたの中でリミッターが
動き出すサインなのです。
なので、もし、
「どうせ」「やっぱり」
という言葉が浮かんで来たら、
「それって本当?」と
いちど考え直してみる
習慣をつけてほしいのです。
そうすれば、
脳やカラダに余計なリミッターが
勝手に動き出すのを
防ぐことができるはずです。
日頃、
「どうせ」とか「やっぱり」を
よく使ってるなあ、と感じたら、
気にかけてみる価値はあると思いまよ。
私たちは「ノミ」とおなじ?
これも、
よく出てくる話ですが、
「ノミのサーカス」というのを
ご存知でしょうか?
あの、
動物に寄生する小さなノミです。
ノミのサーカスの発祥は
パリだそうですが、
数十年前までは、
世界中や日本でも見世物として
存在していました。
ノミの身長は2ミリくらいで、
その約200倍(30cm位)も
ジャンプするそうです。
ただ、そんなに跳ぶと
芸を観ている人が動きを追えませんし、
ジャンプした拍子に
どこかへ逃げてしまいます。
そこでノミたちを
手なずけるために
しばらく小さな箱に入れておくと、
箱から出しても
箱の高さまでしか飛ばなくなるそうです。
天井で跳ね返されるうちに、
「自分は箱の高さしか跳べないんだ」
と思い込んでしまうのですね。
(ノミに聞いたワケではありませんが💦)
このノミのはなし、
私たちにおきかえることも
できそうです。
「どうせ」思考や
「やっぱり」思考を繰り返していると、
知らぬ間に自分の限界の枠を
狭めてしまいます。
本当は、あなたにも
自分も知らないような
すごいチカラが
眠っているはずです。
むしろ
ピンチやトラブル、
病気や災難に遭ってしまった時ほど、
秘めたチカラをフル稼働するチャンス
とさえ言えるかもしれません。
どんな時でも
脳とカラダのリミッターを
うまくコントロールして、
持っているパワーを
さらに発揮してみませんか?