こんにちは。
先週、3度目の
CS60施術ボランティアの旅から
もどってきました。
訪れた先は
スリランカ!
といっても、
スリランカがどんな国なのか
よく知らない方も多いでしょう。
スリランカは南インドの端に
ポツンとある小さな島です。
人口は2200万人で
日本の5分の1くらい。
日本人がよく知っている
スリランカ人といえば、
英会話のウィッキーさんくらい
かもしれません。
どちらかというと
日本人にはなじみが
薄い国ですが、
じつは
日本はスリランカに
とても大きな恩があるんです。
ちょっと世界史の
授業みたいになりますが…
およそ80年前、
戦争に負けた日本が
朝鮮半島のように
分割されかけたことを
ごぞんじでしょうか?
しかし、
その分割を決める国際会議の席上で、
スリランカのジャヤワルデネ大臣が、
「憎しみは憎しみによって止めることはできず、ただ愛によって止めることができる」
という仏陀の言葉を引用して、
日本への賠償請求を
取り下げると表明したのです。
そのスピーチによって
会議の空気は一変し、
日本は分割されずに
独立国として存続できることに
なりました。
スリランカの一言がなければ、
日本は解体されていた…。
このことは
意外なほど知られていませんが、
スリランカはまさに
私たちの「大切な恩人」なのです。
そもそも、なぜスリランカ?
さて
施術の旅に話を戻すと…
そもそも私がCS60で
海外ボランティアをしたいと
思うようになったのは、
20数年前、シェアハウスで
一緒に暮らしていた2人の
スリランカ人から、
現地の医療事情を聞いたからでした。
日本のような国民健康保険もなく、
貧しい人はちょっとしたケガや
病気から命を落とすことがある、
と聞いて、
「なにかチカラになれたらなあ」
と思ったのでした。
その時は何のスキルもなく、ただの
漠然とした想いだったのですが、
CS60を手にして、その想いが
またよみがえってきました。
そしてバングラデシュと
アメリカに施術ボランティアへ
行くチャンスにも恵まれた後、
いつかはスリランカにも
行かなければ、
とずっと考えていたのです。
でも、どうやってスリランカへ?
しかし、
スリランカには何のツテも、
知り合いもおらず、
どうしたものかと
いろいろ思案していました。
そして、ふと思いついて、
千葉県香取市にある、
日本でただ1ヶ所の
スリランカ仏教のお寺の
蘭華寺さんに出向き、
お坊さんにCS60を体験して
もらったのです。
幸運にもお坊さんは施術を
たいそう気に入ってくださり、
「スリランカの人に施術したい」
とお話ししたところ、
現地のお寺や関連施設に
声をかけていただけることに
なりました。
そしてお寺や老人ホーム、
幼稚園など、計5カ所で
施術させてもらうことになりました。
しかも泊る所や食事も、
お寺で世話をしてくれる
とのこと!
思わぬ好待遇をありがたく
お受けすることにして、
いざ、スリランカへと向かったのです。
まさかのVIP待遇?
格安航空チケットを買ったため、
上海に一泊して乗り継ぎ、
30時間以上かけて
スリランカの国際空港に到着。
飛行機を降りて
搭乗ゲートを歩いていると、
なんと、サリーを着た女性が
『ミスターワキヤマ』という
プラカード持って立っているでは
ありませんか!
その女性の先導で、
入国審査や手続きもほとんど並ばずに
通過できました。
そして入国ゲートを出た所で、
鮮やかなオレンジ色の衣を着た
僧侶が私を見つけ、
出迎えてくれました。
サリーの女性(じつは空港職員)も
このお坊さんが手配してくれたようです。
この時以外にも、
お寺にボランティアを
申し出てよかったなあ、と
感じたことが何度もありました。
というのも、
スリランカ人の8割は
とても信心深い仏教徒で、
皆さん、僧侶をとても尊敬
しているんです。
スリランカでは
僧侶という職業(?)は
最高のステータスといっても
いいかもしれません。
なので、お坊さんと
一緒に行動しているだけで
特別な待遇をしてくれるのです。
そして空港から1時間ほど
車で移動して、ニッタンブーア
という村にあるお寺に到着。
このお寺を運営している
2人の僧侶、
ナラダさんとサラダさん、
スタッフの皆さんとの共同生活が
始まりました。
食事や紅茶の接待も
毎回お坊さんがしてくれたり、
滞在中は私の隣の部屋で
寝起きをしていろいろ世話を
してくれました。
(お土産のけん玉であそぶナラダさん)
経済は悲惨、けれども…
ちなみにスリランカは
2年前に経済破綻をして、
物価も爆上がりしています。
政府に反発する暴動も
あったそうです。
行く前からそんな
ニュースを聞いていたので、
「国内はかなり
悲惨な状態なんだろうな」
と思っていたのですが、
おどろいたことに
街の様子や人々の表情を見ても
暗い陰がぜんぜん見えませんでした。
ガソリン代だって
何倍にも高騰して、
実際は大変なんでしょうけれども、
逼迫感は感じられませんでした。
(むしろ日本に帰国してから街角ですれちがう日本人の方が暗い表情をしているように思えたくらいです)
スリランカの人たちは
とてもおだやかで慎み深く、
明るい笑顔がとても印象的です。
日本人とも
波長が合う感じがします。
どちらの国も古くから
仏教的な考えが根づいているのが
関係しているかもしれませんね。
ただ、
スリランカの人の8割は
農村に暮らしていて、
そのうちの約8割の人たちは
貧困層といわれています。
貧しい中、肉体労働で
身体を酷使している人、
不調や痛みで悩んでいる人も
少なからずいるはず。
そんな人たちがCS60を
どう受け止めてくれるか、
不安と期待は高まるばかりでした。
人集めの心配はムダだった…
さっそく到着の翌日から
始めることにした
施術ボランティアですが、
どれくらいの人が来てくれるのか、
まったく見当もつきません。
見たことも聞いたこともない
CS60にどれだけ関心を
もってくれるかも未知数です。
でも、
そんなワタシの心配をよそに、
事前にお坊さんたちが
新聞広告を出したり、
看板で宣伝してくれていたのです。
※掲載された新聞広告
”日本人である脇山氏は明日無料診療所を実施”と書いてあるそう。
↓ ↓ ↓
※↓webチラシも作ってくれました
そのおかげもあって、
施術者一人では対応しきれないほどの
人が会場に訪れてくださり、
計7日間で施術した人数は、
200人を超えました!
平均で毎日30人は
施術したことになります。
さらにワタシが風邪でダウンして
施術ができない日があったり、
待ちきれずに帰ってしまった人も
かなりいたので、
実際はもっと沢山の人が
施術を希望していたようです。
そんな予想外の盛況だった
施術会の様子は、
内容が盛りだくさんなので
次回のブログに書きますね!
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。