腰痛、偏頭痛、神経痛、歯痛…。
普段、私たちは
いろいろな痛みを感じます。
できれば、
痛い思いって
したくないですよね。
でも、もし
「痛み」というものがなければ、
どうなるでしょうか?
たとえば、
画びょうを踏んでも気がつかない、
ナイフが刺さってもへっちゃら、
悪いものを食べてもお腹は痛くならない、
それはそれで
都合がよさそうに思えますが。
「痛み」がないと、
カラダに異変が起こった時、
それに気づくことができません。
本当は
カラダの調子が悪いとしても、
痛みを感じなければ病院に
行こうとも思わないでしょう。
じっさい、無痛症という
遺伝子の異常で起こる病気があって、
その患者の方々は
幼児期から骨折やケガなどが
絶えないそうです。
そうなると、
「痛み」なんて
感じない方がいい、
とカンタンに片づけることは
できません。
役目があるからこそ
「痛み」も存在しているはずです。
その証拠に、
カラダには「痛み」を作る器官があります。
それは
「侵害受容器」と呼ばれる、
カラダ中に張りめぐらされている
センサーで、
刺激や圧力、温度の異常な
変化を見つけて、すぐに脳に
知らせるようになっています。
その知らせを受けてはじめて、
脳が「痛い」と認識します。
私たちには
「痛さ」を感じるための
カラダの仕組みがある、ということです。
「痛み」というのは
カラダからのだいじなサインなんですね。
「痛み」には3つある
西洋医学では
「痛み」は3つに分類されています。
まず、
侵害受容性疼痛。
先ほどの「侵害受容器」がはたらいて
感じる痛みです。
打撲や切りキズ、やけどなど、
異常が起こった場所から発生します。
そして、
神経障害性疼痛。
こちらは侵害受容器のセンサーでなく、
神経が圧迫されたり何かの影響を受けて
起こる痛みのこと。
痛みの場所には傷やケガがないのに
しびれたり、ズシーンと感じる
重い痛みを感じます。
3つめは、
心因性疼痛。
ストレス、イライラ、不安などの
気持ちがカラダに作用して
起こる痛みです。
負の感情に向き合わないように
「無意識」がわざとある部位の
血流を低下させて痛みを引き起こす
ケースもあれば、
慢性的な痛みを脳が覚えてしまい、
その原因が治っても痛みを
感じてしまうような場合もあります。
病院に行って痛みを訴えると、
侵害性疼痛には、
炎症を抑えたり
脳が感じる痛みをやわらげるクスリ、
神経障害性疼痛には、
神経伝達物質をジャマして
痛みを感じにくくさせるクスリ、
心因性疼痛には
抗うつ、抗不安、気分を
安定させるクスリ、など、
痛みの種類に応じて
お薬などが出されます。
また、実際にはこれらが
複合的に採用されています。
「痛み止め」は○○と同じ
つらい痛みは
だれだって早くなくしたいはずです。
ただ、
クスリで「痛み」を抑えるのは、
あくまで「ごまかし」にすぎない、
という自覚は必要かもしれません。
痛みを抑えることと、
不調の原因をなくすことは
別ものだからです。
よくカゼ薬をのんで
「クスリが効いて治ったよ!」
という人がいますが、
本当はちがいます。
それはただ、
クスリが痛みを抑えたり、
熱を一時的に下げてくれるうちに、
カラダが自分の力で
回復してくれただけのこと。
ザックリ言ってしまえば、
痛みをやわらげるクスリ
というのはある意味、
お酒のようなものです。
イヤなことがあって
ムシャクシャしても、
一杯呑んで酔っ払えば、
その時だけはイヤな気持ちを
忘れられます。
あなたの友人が
そんな風にお酒を呑んでいても、
「ムリもないか」と
大目に見るでしょう。
でも、それがずっと続いて
毎日吞んだくれているとなると
話は別ですよね。
「酒ばかり呑んで逃げていても
何も変わらないゾ!」と
忠告したくなるはずです。
ワタシも、
鎮痛剤や対処療法だけで
「痛み」を長年持ちこたえてきた
方を見ると、同じような気持に
なるのです。
(毎晩晩酌しているワタシは
言う資格ないかも💦)
「痛み」とのつきあい方
そこで、あなたが
本当に健康になりたい、
快適な毎日を過ごしたい、
と思うならば、
「痛み」とのつきあい方を
変えてみることをおススメしたいのです。
そのつきあい方とは、
「痛み」をただ避けるのでなく、
「痛み」の声に耳を傾ける、
ということ。
「痛み」は単に
あなたをおびやかしているのでなく、
あなたを守るためにサインを
送ってくれているはずだからです。
少しでも痛みのサインに敏感になれば
それが生活習慣を見直したり、
不調の改善のヒントに気づくきっかけに
なるかもしれません。
とはいえ、
「痛み」の声を聴く、
というのは、あまりにも抽象的です。
そこでおすすめしたいのが
CS60の施術なんです。
私のサロンでは、
リラックスしながら
心地よさを感じていただける
施術が基本ですが、
時には
改善のポイントとなる部位で
「痛み」を感じることもあります。
そして施術者はその痛みを
カラダからのメッセージとして
捉えます。
施術を受ける方には、
「痛みはカラダからのサインです」
と必ずお伝えしているので、
施術中の「痛み」の意味を
分かっていただいています。
そのせいか、
「痛い!」とおっしゃっても
その顔はなぜか明るいんです。
(と、ワタシが思い込んでいる
だけだったりして💦)
ともあれ、
カラダや心というものは、
感じる「痛み」を
どう受け止めるか次第で、
その後の変化の方向が
大きく変わるものです。
安心して「痛み」の声を
聴けるCS60の施術で、
心とカラダと
会話をしてみませんか?