思い出すだけで胸が痛む、
かなしくて胸が張り裂けそう、
胸にポッカリ
穴が空いたみたい…、
傷ついたり、
さみしさを感じる時、
私たちはその想いを
胸のあたりの感覚で表します。
歌の歌詞で
「胸の痛み」と出てきたら、
たいていは失恋とか、
別れのかなしみのことですよね。
英語でも
失恋はハートブレイク(heart break)
と書きます。
でも、なぜ、
心が傷つくと
胸が痛むのでしょうか?
それは、
ただの気のせいとか
思い込みではありません。
心臓に、ある変化が
じっさいに起こっているのです。
その変化は
医学的に名前がつけられています。
その名も
「たこつぼ心筋症」。
(なんか、笑っちゃう名前です💦)
さみしさや悲しみなどの感情が
湧くと、
血液を全身に送っている左心室が
たこつぼのように変形するので、
この名前がつけられたんだとか。
代表的な心臓のトラブルである
心筋梗塞は、
冠動脈が詰まることで起こりますが、
「たこつぼ心筋症」の場合は
ちがいます。
私たちの脳は
カラダの傷も心の傷も
同じ「傷」として感じる習性を
持っていて、
いったん「傷」を感知すると、
身を守る為にアドレナリンを
一気に分泌して、
カラダを戦闘モードに変えようと
するのですが、
この多量のアドレナリンが
一時的に毒として作用し、
左心室に「たこつぼ心筋症」が
起こるのです。
意外にも、
自分を守ろうとするカラダのはたらきが
胸の痛みを引き起こしていたんですね。
胸は「想い」の貯蔵庫
「心の場所はどこ?」
と聞くと、
だれでもたいてい
頭ではなく、
胸のあたりを指します。
私たちはいつも、
アタマで考えて
アタマで記憶していると
考えがちですが、
じつは、
たくさんの想いや感情が
胸のあたりに蓄積されて
いるのかもしれません。
『胸の痛み』といっても、
「しくしく」、「チクチク」、
「ズキン」、
時には、
「きゅん」とか、
「グサッ」とか、
たくさんのバリエーションが
あることが、それを物語っている
ように思えます。
それと、
CS60の施術をしていて
思うのですが、
ストレスをガマンしている人ほど、
施術中に胸のあたりに痛みが
出ることが多いのです。
普段はその痛みに
気づいていなくても、
心臓や胸腺の位置に
CS60が近づくと、
ご本人も意外なくらいの
痛みが出てきます。
もちろん、
器質的な原因が隠れている
こともあるかもしれませんが、
見えない心のストレスが
胸のあたりに蓄積してのでは、と
感じることがよくあります。
そのたびに
心のストレスケアと
カラダのメンテナンスは、
どちらも欠かせない
車の両輪なんだな、と痛感します。
迷ったら「胸」に訊けばいい
たこつぼみたいに
いびつな形にさせられたり、
ストレスや行き場のない想いを
閉じ込められたりしながらも、
心臓やその周りの細胞たちは
いつもいっしょうけんめい
ガンバッてくれているんですね。
一方で、
胸のあたりは
人体のパワースポットともいえるほどの
チカラも秘めています。
心臓の細胞は
電気信号で動くため、
いつも電気で充ちているのですが、
その電磁場のエネルギーは
なんと脳の5000倍以上と
いわれています。
それは
1~2メートル離れた所からでも
機械で測定できるほどだそう。
言葉のいらない
「以心伝心」というのも、
相手の胸から出るその電気エネルギーを
自分の胸(心)で感じ取っているのかも
しれませんね。
また、
胸から伝わるメッセージは
痛みだけではありません。
こまやかな感情の色や
言葉にならないアツい想い、など、
五感を超えた波動みたいなものが、
たえず胸のあたりから込み上げて
いるように感じます。
そんな、
「想い」と生命力にあふれる
ハートの感覚を大切にしていると、
さらに気づきや充実感に
充ちた日々を送れるかも
しれませんね。
そのためにも、
カラダと心のストレスは
いつもクリアにしておきましょう。
カラダと心の専属トレーナーが
そのケアをお手伝いしますよ。
(ただし、生理的な胸の痛みは
まずは病院などで受診してくださいね。)