自由奔放に生きるだけが最高の生き方だ、とは言わない。
しかし、気づかないうちに縛られている人生も、いかがなものだろうか。
現代人は、効率よい社会システムに合わされて、本来持っている感性や能力を抑え込まされているように感じる。
健康も仕事も、その他すべての営みが、何かの都合にあわせてコントロールされているように思えてならない。
だれでももっと、自分が持っている力や可能性に気づいて、自分を磨くことに目覚めるとよいのではないかと思う。
能力というものは、確信を持てばそれだけ、どんどん開発されていくのではないだろうか。
自分も、遍路に出るまでは、「とはいっても、、、」となにごとにも尻込みをするほうだったが。
そもそも、毎日30キロ以上歩くことが、「できる」という確信もなかった。できるとは思ってもいなかった。
しかし同時に、「できない」という確信を持つ材料も、何一つ持っていなかったのだ。
そうすると、「思い込んだ方が勝ち」ということなのだな、というふうに思えてきたのだった。