人が不安になる原因はさまざまです。
でも、その原因のほとんどに『ある特徴』が共通しているのをご存知でしたか?
そして、その特徴を持つ現象が、気づかないうちに私たちを取り囲んでいるとしたら、、。
例えば、こんな場面を想像してください。
・「もう大人なんだから、ちゃんとしなさい」と言いながら、子供にいちいち口を出す母親
・「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)を怠るな」が口癖の上司に、些細なトラブルを相談したら「それぐらい自分で処理しろ」と叱られた、、、
・外ではお似合いの夫婦を演じていても、家の中では冷たく、ほとんど会話をしない夫
身の回りに、ありがちな光景ですね。
これらに共通する特徴を、心理療法の世界では『ダブルバインド』と呼びます。
いかにもムズカシそうな言葉ですが、一言で表せば、↓
「人は矛盾するメッセージを同時に与えられると、ストレスを感じる」
という意味です。
この『矛盾するメッセージ』は、心に大きな影響を及ぼします。
そして近年、『ダブルバインド』な現象が、いっそう増えています。
例をあげましょう、、、
健康食材や病気予防のテレビ番組、新聞や雑誌には健康食品の宣伝がどっさり。
子供の頃から予防接種を打って、学校や職場で毎年健康診断を受ける、、、。
これだけ健康に気をつければ、さぞかし病人は減るはず、、、。
しかし一方で、
日本人の三大死亡原因は、ガン、心疾患、脳血管疾患、いわゆる『生活習慣病』のオンパレード。
中でも『ガン』は日本人の2人に1人が罹り、3人に1人が死亡している。
あれっ、何かヘンでは?
さらに、
抗菌・防菌商品がお店に目白押し。公共工事、インフラ設備がどんどん進んで清潔な街並みが増え、ますます衛生的になっていくでしょう、、、。
しかし一方で、
花粉症、アトピー、ぜんそく、食品、何かにアレルギーを持つ人は、日本人の2人に1人。
冬になると、インフルエンザ大流行。
突然の豚コレラ、鳥インフルエンザの発生、、、。
ひと昔前の公害汚染から比べると、空気も水もかなりきれいになっているはずなのに、、、、おかしくない?
まだまだ、
日本は世界一長寿国。それは素晴らしい。
「日本に生まれてよかった」と胸を張って言おう!
しかし一方で、
日本の世界一記録がもう一つ。それは『寝たきり老人』の比率の高さ。
『人生100年時代』なのに、健康で生きられるのは何歳まで?
等々、、、。
まるで社会派コラムになってしまうので、やめておきましょう。
今までの常識が突然一転して「こんなはずではなかった」と矛盾を感じることが増えていると思いませんか?
それだけ『ストレスを生みだす矛盾』が蔓延している、ということです。
信じていた常識と、耳に入る情報とのギャップ、矛盾、、。
「でも、わたしが心配しなくても、専門家や頭のいい人達がうまく解決してくれるだろう」と、世の中の流れに任せていく、、、。
それでも『矛盾の洪水』に晒されていることは変わりません。ストレスはだれにも降りかかります。
そんな『ダブルバインドのストレス』にどう対処すればいいのでしょう?
「気持ちが弱いからストレスに負ける」と多くの人が思っています。
それは本当でしょうか?
そうではありません。強引な精神論だけを信じていると、かえってストレスを野放しにしてしまいます。
『がんばり』だけではねのけようとしても、必ず行き詰ります。
なぜならば、ストレスが狙う本当のターゲットは『表面意識』ではなく、『無意識』という心の深い部分だからです。
『無意識』へのストレスは、後になって思わぬ形で現れます。
タカをくくっていると、ストレスの『見えない攻撃』にやられてしまいます。
あなたにも思い当たる点はありませんか?
『ダブルバインド』の影響を意識してみると、今までとちがう発見があるかもしれません。
あなたの悩みの原因は、心の持ち方だけではない可能性が大いにあるのです。
矛盾とストレスが飽和状態になりつつある今の時代だからこそ、
『無意識の扱い方』を身につけることが求められています。
その方法には『我慢強さ』は関係ありません。
それよりも『無意識の特徴』を理解することが大切なのです。
ところで、突然ですが、
あなたは『すなおで正直な人』です。
「なんでそんなことがわかるの?会ってもいないのに。」
そうおっしゃるかもしれません。
なぜ、そう言えるか?
それは『すなおで正直な人こそ悩む』からです。
あなたは今、心のSOSに気がついています。
きっかけはどうあれ、そのシグナルから目を背けずに向き合っています。
だから、あなたは自分に嘘をつけない、
『すなおで正直な人』なのです。
決して普通とちがう人ではありませんし、弱い人でもありません。
つらくても心の声を聴こうとするあなたは、とても『勇気ある人』です。
そのあなたが『心の扱い方』を求めて扉を開けようとしています。
もしかすると、あなたが悩みを解決していく中に、現代人がストレスから守られる『ヒント』があるかもしれません。
あなたがその『ヒント』を得た時、周囲の人はあなたを見て『あたらしい何か』を感じるはずです。
そういう意味で、あなたは『先駆け』であるといえませんか?
オーバーでしょうか?
でも、私はけっこう本気でそう思っています。
「えっ、私が?、、、まさか」とおっしゃるかもしれません。
でも私は本当に、本気で考えています。
マインドセラピーわきやまを訪れてくださった方が、やがて周囲の人に希望を届ける存在になることを。