(28番 大日寺)
東側に山があるので、日の出の時刻より20分遅れて、太陽が顔を出した。
マイケルさん70歳、ハロルドさん77歳。
マイケルさんは、空手三段のタフガイ。男の道を究めるロマン派。
ハーさんは、4人の孫に囲まれて暮らす。彼のスマイルに、宿のおかみさんもメロメロ。
9時10分出発。
今日は平地だけの25キロなので余裕を持って出発した。フロリダの2人は8時前に出発。
参拝するお寺は二十八番大日寺1カ所だけ。
晴れて暑くなるかもしれない。
昨日に引き続き、雰囲気のある古い町並みが多い。この辺は昔の、栄えた場所なのだろう。旧家が軒を連ね、酒蔵も点在している。
安芸漁港を通る。朝9時過ぎは、漁港にとってはもうお仕事終わりの時間らしい。
片付けをしていた。
沖合で、漁船が漁をしているのが写真でわかるだろうか。
考えてみれば、食卓に並ぶ魚は、全てこの海の中から採ってくるんだなぁ、と当たり前のことを今さらながら実感。
時にはこんなトンネルも。
変わったお遍路小屋を発見。てっきり人が休んでいるのかと思ったら、お遍路さん人形や折り鶴、いろいろな手作りの品々を展示していた。
ただ、小屋の中は暑そうなので素通りした。
砂浜を少し歩いてみた。ここはウミガメの産卵地でもある。ちょっと歩くと足を砂にとられて、歩くのはかなり厳しい。
養護老人ホームの一角に、お遍路休憩所が併設されている場所で昼食をとる。
一言ノートがあったので、アメリカ人の70代男性2人が元気に歩いていることを書き、皆さんも頑張ってくださいと記した。
こんな絶景レストランもあった。
今日はお遍路人口が急に増えたような気がする。ゴールデンウィークの期間を利用して、区切り打ちで廻る方が多いようだ。
野宿の用意をしている人は意外と多かった。若い人が中心だが、年配の人でも用意をしてきている人も多い。
確かに宿にこだわらなければその日歩く距離を自由に決められるかもしれない。
今の季節は、比較的野宿はしやすいだろう。
午後は国道沿いに比較的街中を歩く。
車の騒音の中を歩く。
3時半に宿に着いた。が、呼んでもだれも出てこない。荷物だけ置かせてもらい、身軽になって二十八番札所 大日寺へ行く。
●二十八番札所 大日寺に到着
30分位で到着。
こじんまりとしているが、きれいに整っているお寺だった。特に納経所に行く途中の庭園が素晴らしかった。
このお寺の近くの宿に入ったフロリダ2人組を訪問。
すでに2人は布団を敷いて、昼寝をしていた。
明日、ハーさんが途中まで電車で移動することになり、宿の人に教えてもらい、電車の時刻とルートを調べてあげる。
その後、自分の宿に戻る。
途中、鯉のぼりが川に沢山飾ってあった。
今日の宿は夕食が出ないので、外で買い込んで帰る。
地元のショッピングアーケードで買ったカツオのたたき。
本場高知のスーパーではどんなものが売られているんだろうと、買ってみた。
さすがに、カツオの厚み、鮮度、どっさり盛られた薬味など、満足いくものだった。
明日は35キロの道のりで長い。雨の予報なので、備えて早めに寝たいものだ、できれば。