それでも桜は満開です
新型コロナウィルスに対する闘いが続いています。
4月初めの今、耳に入ってくる情報の多くは、事の深刻さを伝えるもので、
だれもが「この先、どうなってしまうんだろう」と感じています。
そんな今、この状況をどう捉えていけばいいか、よい心理状態を保つにはどうしたらいいか?
わたしはこう思うのです。
今は、
新型コロナの脅威 VS 人類、
という意識をだれもが持っています。
それは真実かもしれませんが、それだけではないような気がします。
世界 VS 私
という意識もまた必要ではないかと思うのです。
「VS」というのも変えた方がいいでしょう。
世界と私とのかかわり、といった方が正しいでしょう。
全員の中の一人という考えからは、「私だけは危機から逃れたい」「だれかにたすけてほしい」という、
自己防衛や依存の気持ちが生まれます。
でも、今の状況では、逃れたくても不安感は止まりません。
それに対して、
「世界は自分の心の投影である」という考えがあります。
これは心理学だけでなく、精神世界の多くの概念にも一致しています。
世界を自分の心の鏡として観る時、捉え方は変わります。
この出来事は、わたしに何を伝えようとしているのか、という考えることで、捉え方に大きな違いが出てくると思うのです。
そうすると、多くの気づきが生まれます。
私たちの暮らしは、とても快適で、便利で、楽しく、にぎやかです。
その生活のありようが、今、一変しつつあります。
ただ、大きな変化、今まであったものが失われた時に、あらたに気づくことも多いのです。
それは、
自分の内面についての発見かもしれません。
他人の意外な一面を垣間見るのかもしれません。
また、だれかのおかげで生きて来られた、という感謝の気持ちかもしれません。
普段の風景が視界から消えるかわりに、本質が見える、ということがよくあります。
今だからこそ、そんな気づきができるのではないでしょうか。
すぐにできる不安の特効薬
そして、不安な気持ちを遠ざけるために、とても有効な方法があります。
それは、近くにいる人にやさしさ、思いやりを差し出すことです。
不安は、恐怖の感情から生まれます。
そして身を守るため、かたくなに心を閉じようとします。
やさしさ、思いやりの気持ちは、その対極にあります。
そのプラスの心の波動を人に送る時、その人だけでなく、送った自分自身もプラスの波動に包まれます。
プラスの波動の想いが人と人との間をめぐると、どんどん大きくなっていきます。
その循環が、不安を消し去ってくれる特効薬になるのです。
また、こちらから差し出すだけではありません。
周りの人、すべてのものに「ありがたい」という気持ちを持つことも、同じ効果があります。
なぜなら「思いやり」と「感謝」は、本来まったく同質だからです。
個人的な想いですが、
新型コロナウィルス騒動をきっかけに、私たち一人一人が持つ心のテーマに向き合っているような気がしてならないのです。
その人が向き合うべきテーマは何か、それは本人でなければわからないでしょう。
でも、それに気づき、認識するだけでも、心は大きく成長すると思うのです。
だから今の状況は、世界にとって大事な時であり、わたしたち一人一人にとっても大事な時なのかもしれません。
今だからこそ、
あなた自身のテーマに向き合うお手伝い、日々を明るく過ごすためのお手伝いを、心を込めてしたいと考えています。
おわり