「そんなの気休めだよ」
「気のせい、気のせい、心配しないで」
「気」というコトバは、
ただの思い込みとか、
何の役にも立たない、
という意味でよく使われます。
あなたも「気のせい」と聞くと
たいしたことじゃないと
感じるのではないでしょうか?
でも、
それはとても
もったいないことなんです。
「気のせい」はじつは
すごいパワーを持っています。
この「気のせい」を、
医薬の世界では
「プラセボ」と呼んでいます。
直訳すると「偽薬」です。
小麦粉でも、砂糖でも、
効き目のある薬だと思って服用すると、
本当に効いたり、
症状が改善される人が
必ずある割合以上現れます。
これを「プラセボ効果」と呼びます。
しかも
偽薬を服用して、
本物と同じ副作用に悩まされる人も
いるというから、さらに不思議です。
お医者さんも
この効果を肌で感じているようで、
たとえばデンマークで
医師にアンケート調査をしたら、
86%が
実際患者さんに偽薬を使ったことがある、
46%が
偽薬は倫理的に問題ないと思っている、
という結果になったそうです。
(ウィキペディアより)
ただ「プラセボ効果」は
臨床データを歪めて、
クスリの評価を
デタラメにしてしまいます。
そのため、
世界中で開発されるすべての薬が、
「プラセボ効果」を消すための試験を
念入りに行ってます。
そのルールはとても厳格で、
試験を行う人も、受ける人も
本物がどちらかわからない状態で行う
「二重盲検」が主流だそうです。
そこまでしないと
「気のせい」の影響が
入り込んでしまうからです。
もちろんこの試験の目的は
「気のせい」を排除するためです。
そう聞くと
科学や医学は「気のせい」を否定している、
と思いがちですが、
それはまったく逆です。
ウラを返せば、
プラセボ(気のせい)の力を
認めているから、
臨床試験をやらざるを得ない、
ということ。
科学や医学が
「気の力」の存在を証明している、と
いえるんですね。
ただ
物質優先な今の世界が、
目に見えず、
測定できないものは存在しない、
という偏見を生み出しているのも事実です。
そして
私たちに「気」は役に立たないと
考えさせてしまっている原因が
もう一つあります。
それは「気」という字です。
「気」の旧字は
「氣」
日本人は戦前まで
この「氣」を使っていました。
「氣」と「気」との違いは
「米」と「〆」。
「米」は日本人の食の基本であり、
その形から、
「八方へ広がる」という意味があります。
たかが漢字、とはあなどれません。
もしかしたら
「気」と書くたびに、
「氣」を閉める暗示に
かかっているのかもしれません。
今の私たちは
「氣」を〆(シメ)てばかり
いないでしょうか?
反対に、広がる方の
「氣」を意識することで
どんどん活性化され、
心にも身体にも
よい影響を与えてくれます。
でも、
「氣」というと、
武道家とか、厳しい修行の果てに
たどり着く世界と
思ってしまうかもしれません。
そんなことはありません。
「気」(氣)はだれの周りにもあります。
たとえば、
元気、 病気、
陽気、 陰気、
空気、 電気、
などなど。
身の周りには
気(氣)の付く言葉が
あふれています。
目に見えないけど
感じるものや力、
これをすべて
気(氣)と呼ぶのです。
わたしたちは
どんな形にしろ、
毎日、気(氣)とかかわり合って
生活しています。
「クヨクヨ気にする」のも
「気を病む、気が滅入る」のも、
気(氣)とのかかわり方の一つです。
ポジティブにかかわるか、
ネガティブにかかわるかは選択次第。
どうせなら
「気」から「氣」にシフトして
八方に広げていきませんか。
心の専属トレーナーもあなたに、
げんきな「氣」を送りますよ!