「自分を信じる」って、いい言葉ですね。
なにかに行きづまった時、
だれも助けてくれない時、
最後に頼りになるのは
自分ですから。
ただ、
自分を信じる時に、すこし、
振り返ってみてほしいことがあります。
それは、
「自分の何を信じるのか」
ということ。
それがはっきりわかっていないと、
自分を信じるつもりで、
じつは欺いてしまうかもしれません。
「自分を信じてここまでやってきました」
「自分を信じるしかありません」
と、言う人はよくいます。
でもそういう人たちの気持ちは、
歯を食いしばったり、
どこかこわばったり、
不安な表情をしている人も多いのです。
そんな人に、
私はこう言います。
「自分なんて信じなくていいんですよ」
「えっ?セラピストがそんなこと言うの?」
という感じで、
意外な顔をする人が多いのですが、
ウソではありません。
なぜかというと、
理由もなく
やみくもに自分を信じるのは、
本当の自分から
わざと目を背けているのと
同じだからです。
それは
”自分を信じる信仰”に
しがみついているだけ。
言葉とはウラハラなのです。
そして、こうも伝えます。
「自分を信じる前に、
自分に気づけばいいんです」
なぜならば、
本当に自分を信じているのなら、
ありのままの自分を
見ることができるはずだからです。
その、ありのままの自分の中に
輝くものがあると気づいた時に、
揺るがない
自分を信じる気持が
湧いてくるはずです。
すでに持っているものの中にこそ、
もし、あなたが
自分を信じたいと思っているけれど
どこかで信じきれないのだとしたら、
その「自分」は、
本当の自分ではなく、
他人の評価や世間の常識から
導き出した”幻想”である
かもしれません。
絵に書いた餅のような
「幻想の自分」を肯定するためには、
ありのままの自分を
否定しなければならなくなります。
でも、
自分の中にすでにある宝物に
気づけば、
やみくもな
”自分を信じる信仰”にしがみつく
必要はなくなります。
あなたは「本当の自分」を信じますか?
それとも、
「幻の自分」を追い続けますか?
自分の内面をていねいに
観察することができたとしたら、
その選択は自ずと決まると思います。
ただ、
自分だけで
本当の自分に気づくのは、
簡単なようで、
とてもむずかしいのです。
それを叶えるために
心理セラピーがあると言っても
過言ではありません。
心の専門家と一緒に
探求することで、
自分の中に眠っている宝物を
再発見できます。
もしあなたが、
ありのままの私を信じたい、
本当の自分に気づきたい、
と思ったら、
心の専属トレーナーに
相談してみてくださいね。