知らんぷりを決め込もうと
思っていましたが、
もう、
さすがに無視はできません。
何のことかというと、
それは人工知能。
だれでも使える
CHATGPTの利用者が、
2ヶ月ちょっとで
1億人を超えて、
避けているうちに
置いてけぼりにされる不安も
出てきました。
ざっくり言うと、
人工知能(AI)とは、
「自分で学習して
賢くなっていくコンピュータプログラム」。
(合ってるでしょうか?)
そして
AIの得意技は
あいまいなことです。
人と話したり、文章を書いたり、
まるで感情や意識を
持っているかのように
こなします。
でも、
それはあくまで
そう見せかけているだけ。
本当は
意志を持ってはいません。
ただ
AIの能力が高いのは
確かなので、
味方にすれば
すごく役に立ちそう…。
それならば使いこなそうと
考えて、
いろいろ調べるうちに
あることを発見しました。
それは
『AIを使いこなすコツと
人間のチカラを引き出すコツは
とてもよく似ている』
ということ。
中でも
なるほど、と感じたのは、
「前提」を設定するという点です。
たとえば
CHATGPTで、
「新緑の季節の俳句を詠んでください」
と質問したら、
”ことしもまた
新緑の季節が
やってきた”
と返ってきました。
それを、
「あなたはノーベル賞級の才能を
持った俳人です。
新緑の季節の俳句を詠んでください」
と質問したら、
”山桜や
新緑に映える
白き花”
と返ってきました。
(しかもなぜか英訳をつけて)
明らかにガラッと変わりました。
AIに、
「あなたは~である」
という「前提」を伝えると
回答がまったく変わるのです。
人間に置き換えたら、
それは「思い込み」です。
人間も
自分のことをどう認識しているか、
自分のどこを認めて、
どこを否定しているか、
そのちがいだけで
パフォーマンスが
ぜんぜん変わります。
それは日頃、
セラピーセッションでお会いする方々を
見ていても感じます。
皆さん、
じつによく
このコツを使っているんです。
ただ、
残念なことに、
ほとんどの方が
使う方向が逆ですけど…。
「ワタシはどうせ失敗する」
「私は平凡なつまらない人間」
なんとなくそんな「前提」で
暮らすうちに、
思い込みのチカラで
自分の可能性を
自分から狭めている人が
とても多いのです。
「良い前提」に書きかえるだけで
ちがう景色が見えてくるはずなのに…。
ただ、
「思い込みで自分を変えるなんて
そんなにカンタンじゃないよ」
と言われるかもしれません。
そんな声にも
AIクンはヒントを
与えてくれます。
良い思い込みが
定着しないのは
「回数」に問題があるんです。
その点、
AIクンは
飽きたり、イヤになったりせず、
いつまでも学習し続けます。
同じように
私たちも「理想の思い込み」を
繰り返せばいいのです。
ただし注意しないと、
ここでムリにガンバって
早々にザセツするのが
よくあるパターンです。
そこで
おススメしたいのは、
「フツーのことで
理想の自分になりきる」
これです。
たとえば、
「健康的でハッピーな自分」として
朝ごはんを食べる、
「イケているワタシ」として
いつもの道を歩く、
そんな繰り返しでいいんです。
大きなチャレンジより、
小さな行動を繰り返して
身体と五感で
経験する方がずっと効果的です。
だまされたと思って
続けてみると、
じきに変化を
感じられるはずですよ。
もともと
人工知能のモデルは
人間です。
そして、
人間を助けるために
誕生しました。
でも
これからの時代は
そんなAIに、
服従させられるか、
それとも使いこなすか、
の二択を迫られるような気がします。
どちらになるかは、
人間が自分の中に
良い「前提」を
インプットできるかどうかで
決まるかもしれませんね。
とか言いながら、
来年あたり、
「CHATワキヤマ」が
セラピーをやっていたりして…。