そばに来るだけで腹が立つ、
してほしくないことをわざわざする、
一番痛い所をズバッとエグってくる、
話し合いは食い違ってばかりで
平行線のまま…
親子、夫婦、パートナー、
くされ縁の友だち、など、
関係が悪くなると
近い人ほどこじれてしまうものです。
「ああ、アイツさえいなければ
ワタシの人生もっと幸せなのに…」
と考えることもあるかもしれません。
関係が近くなければ
ただ離れればいいだけですが、
簡単にそうできない相手にかぎって、
最強の敵として目の前に
立ちはだかり続ける…。
自分の方も、どうしても冷静になれず、
さらけ出してしまいがちです。
なぜ、近い人との関係ほど
そうなりやすいのでしょうか?
もし
あなたとだれかの関係が
まさに今、
当てはまっているならば、
それは、
あなたが嫌悪の裏で、
その人に何かを求め続けている
のかもしれません。
本当は愛したい、
本当は敬いたい、
本当はわかってもらいたい、
そんな想いは無かったでしょうか?
もしそうだとしたら、
心の奥底では
憎しみと愛着が入り混じっている
のだと思います。
憎しみだけで割り切ろうとしても
愛着が人質に取られていて
前へ進めない、
という感じではないでしょうか。
そんな時は、うらはらに
相手を「白黒ハッキリ」
ジャッジしようとするものです。
相手になにかを
求める気持ちが強いほど、
いっそう見る目が厳しくなる
からです。
でも100%真っ白の人、
どちらも、この世には存在しません。
それは
あなたも、あの人も同じです。
あるいは相手を
「理想像」に当てはめようと
している可能性もあります。
親なんだから、
夫なんだから、
〇〇なんだから、こうあるべき、と。
これも「白黒ジャッジ」と同じで、
理想像や平均像が
服を着て歩いているような人なんて、
それを追い求めるかぎり、
期待は裏切られ続け、
結局損をするのは自分だけです。
カンペキな
人間関係改善のマニュアル
なんてものがあれば良いですが、
まったく同じ人が2人といないように、
まったく同じ人間関係も2つとはありません。
ただ、
自分と相手の関係の中で、
充されない何かを
求め続けていなかったか、
白黒でジャッジして
いなかったか、
理想像に
はめ込もうとしていなかったか、
と、振り返ってみるだけで、
少しは気持ちがラクに
なれるかもしれませんよ。
「近い人」というのは
物理的な意味だけでは
ありません。
たとえ
遠くに暮らす人でも、
もう2度と会えない人でも、
ずっと
あなたの心の中に居座り、
苦しみのもとになっているならば、
それは
あなたにとって「近い人」。
もしあなたが
「近い人」への
憎しみやしこりが消えないようだったら、
心の専属トレーナーに
打ち明けてみませんか?
そして、
あなたとその人だけのための
解決策をいっしょに考えてみましょう。