土佐路を行く⑦ 〔スマホ危機一髪!〕

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(33番 雪蹊寺 ⇒ 35番 清滝寺)
朝から雨は止んでいたが、まだ雲が空全体に残っている。

今日は朝から、

大事件が起きた。
スマホの充電ができなくなり、日の出の時刻の写真を最後に、バッテリー切れで使えなくなってしまった。

昨日、雨の中で酷使したからだろうか?

これでは写真も撮れない、アドレス帳の中身の情報もすべてわからなくなってしまう。
さて、どうしたものか?

スマホのために高知市内に戻るか?

しかし、ゴールデンウィーク中は、予定を変更して宿の予約をキャンセルすると、泊まる場所さえも危なくなってしまう。

この先携帯ショップがある街を通るまで、電話なし写真なしで行くしかないか、、、。
いかにスマホが普段の生活に入り込み、なしでは何もできなくなっていたか、あらためて感じる。

スマホがなければ世界から切り離された気持ちにさえなってしまう。

連絡も情報発信もできない。

スマホという機械が、身体の一部となり、ある意味サイボーグ化していたことが、よくわかった。

 

いっそのこと、この機会にスマホを持たない日々を送ってみるのはどうか、とも考えてみる。

腕時計は持っていないが、おおよその時間は太陽の位置を見れば見当がつくし、

アプリの方位磁石がなくても、太陽の位置でおおよその方角はわかる。

携帯電話がなくても、数は少ないが公衆電話がある。

スマホがなくては何もできない、と思い込んでしまっているだけなのかもしれない。

 

もっと自分の感覚や、カンを養ってみよう、ないならないで楽しいではないか、と意気込んではみたものの、やはりスマホがあるに越した事は無い。

 

朝、宿の人に携帯ショップのことを聞いてみると、今日昼頃行く土佐市の高岡町にはあるらしい。
そこで新しい機種を買い替えて、今までのスマホのデータのバックアップができるかどうか、聞いてみるしかない。

もし今のスマホがバックアップできなければ、今までの全ての情報が使えなくなってしまう。

とりあえず携帯ショップを訪ねて聞いてみよう。

 

多少の遅れはやむを得ない。

 

と言うわけで、

少なくとも、三十三番、三十四番、三十五番のお寺と、その道中の写真は残念ながら撮れない。

 

写真のないブログは、とてもわかりにくいとは思うが致し方ない。

 

6時50分に宿を出発。

 

フロリダ2人組は、すでに昨日のうちにお寺に参拝しているので、例によって「see you on the road!」と、先へ行った。

●三十三番札所 雪蹊寺を参拝

宿が向かいにあるので、徒歩10歩で参拝できた。

 

今日からゴールデンウィーク本番になるが、朝早くなので参拝する人はまだない。

落ち着いて勤行することができた

納経所の窓に、仏教の好きな吉本興業のお笑い芸人さんが、仏教に関するネタでライブをする告知が貼ってあった。

肩肘はらない自然な感じで、仏教に興味を持つ人が増えている証拠だろう。

 

ここから三十四番までは約6キロ。

 

昨日の大雨から一転、さらっとした爽やかな風が吹き抜ける。

 

少々強すぎて、菅笠が飛ばされそうになる。

 

田園風景の中を歩く。

 

そして、8時20分ごろ、

●三十四番札所 種間寺に到着。

本堂の中は、暗くて厳かな感じだった。

暗闇の中、よく見ると、内陣の真ん中あたりが何か動いている。

僧侶が登壇して、朝の修法をされていた。

もうこの時間は参拝者が多くなり、本堂の前はお経の輪唱大会になっていた。

 

三十五番札所へ向かう。

風はさらに強くなり、本当に飛ばされそうな勢い。

 

れいな川として有名な仁淀川を渡る。

 

昨日の雨で水かさが増しているようだ。

高岡町に着いた。三十五番清滝寺へ向かう前に、高岡町のドコモショップを探し、尋ねる。

 

iCloudにデータが残っていれば、今までのデータを復活できるが、やってみないとわからないと言う。

 

こちらの事情を察してか、設定やデータができるか、試してくれることになった。

今まで使っていたスマホはやはり、雨が原因で壊れたようだ。

バッテリーを代えれば、スマホ自体は復活はするかもしれないが、バッテリーを代える際、初期設定に戻ってしまうとすべてのデータは消えてしまうらしい。

どちらにしろ新しいスマホに代えないといけないので、30分ほどで手続きを済ませ、後は任せて、リュックを置かせてもらって、三十五番札所へ向かう。

 

三十五番の山の麓で、山から下りてきたマイケルさんと出会う。

たまたま今夜、フロリダ2人組が泊まる宿の最寄りのバス停が、さっきのドコモショップの真ん前だったので、バス停の名前を書いて渡した。

それをマイケルさんがバスの運転手に見せれば、目的地まで連れて行ってくれる。

 

ハーさんの、今日の足取りは特別遅いそうだ。

足が痛いというよりも、気持ちが萎えてしまって自信がなくなってしまったのではないかと、マイケルさんが言っていた。

ハーさんにはなるべくバスや電車を使わせるようにするよ、とのこと。

 

●三十五番札所 清滝寺に到着

清滝寺は、まさに山の寺、と言う感じ。

古く、迫力のある仁王門からまっすぐに苔むした階段が本堂へと続いている。

山道では、ほとんど人と会わなかったが、お寺に登ってみると、やはり人だかり。車で参拝に来ている方がほとんど。

本堂の横に金比羅社が鎮座されていた。

 

階段を上ってお参りをしている時、一陣の風がさっと吹き抜けた。
(このお寺も、写真はないです。)

その後、ドコモショップに戻る。

iCloudのバックアップは最後にwifiにつながっていたが3月18日まで、バックアップされていたらしい。

 

この遍路旅の今日までの写真データなどはないが、アドレス帳他、基本的な情報はicloudから取り出すことができたとのこと。

助かった。

ちなみに、今まで使っていたiPhone5Sに防水機能は全くない、との事だった。

あれだけの大雨で使っていれば、壊れるのも無理は無い。

 

やっと写真を撮れるようになった。

 

感謝してお店を出て、三十六番へ向かう。

 

しかし今からだと、参拝できてもギリギリの時間になる。三十六番はゆっくりとお参りしたいと思っていたので、今日は、宿に先に入り、明日朝、引き返して朝いちばんにお参りすることに決めた。昨日の夜の到着が遅かったので、今日は早めに宿に着いてもいいだろう。

 

昨日バラバラと音を立てて降り注いでいた雨は、今日は透き通った水路の水の束になって、勢いよく川や水路を満たしている。

水は水路の形通りに姿を変えて、どこまでも流れていくのだ。

 

途中また、大きな川を渡る。

息もできないほどの強風が吹いている

 

午後に一度、菅笠を飛ばされて、農道の溝に落としてしまった。側溝の中を潜ってなんとか取れたが、笠がびしょ濡れになってしまった。

高低差百数十メートルの山越えか、トンネル通過かを選択する分岐点が現れた。もともとの遍路道は峠道だし、長距離のトンネル越えは思っただけでもぞっとするので、迷わず、峠越えを選ぶ。

 

 

峠道は、風が遮られていたが、峠の頂上につくとさっと良い風が流れた。

 

これから下りる海沿いを見渡せた。

 

峠を降りて、外に戻って歩いていると、前方からバイクの女性が来た

「どこからきたんですか?」と聞かれ、「千葉からです」。と答えると、バイクのシートを持ち上げて、中からパンフレットを差し出した。

 

〇〇〇宗の信徒さんらしい。

「お遍路をしている人に、ちょっと物を申したい。それで本当に救われるんですか?」、と、噂に聞く「折伏」に来たようだ。

パンフレットもお断りして、早々に歩き出す。

 

お遍路がさかんな四国とはいっても、いろいろな信仰を持つ人がおり、それはそれでよいことなのだろうが、相手が聞く耳を持っている状態か、わきまえずに自己主張をするのは、いかがなものだろうか。

 

自分の修行として行動しているのはわかるが、相手がどう受け取るかを思いやって初めて、自分の主張を聞いてもらえる説得力が出てくるように思うのだが。

まぁ、そんなことも、この方と出会って勉強ができた。

ただ、これから道端で声をかけられた時、もしかしたらこの人も他の宗教の人?身構えてしてしまうような先入観を抱いてしまいそうだ。

 

また歩く。上空も風が速そうだ。

 

 

安政地震の碑があった。この近くまで津波が押し寄せた、ということだろうか。

 

 

強い風が竹林をよく揺らしていた。

 

 

陽も傾いて来た。

 

海の入り江に出た。

 

 

そうこうしているうちに、三十六番につながる橋までたどりつく。

 

ハーさんとマイケルさんが三十六番から戻ってくるのを、橋のたもとで待っていた。

予想通り、橋のバス停で会えた。

二人が宿に戻れるよう、バスに乗るのをアシスト。

 

その後、別方向にある宿を目指して、静かな入り江を40分歩く。

 

 

明日はまた、この道を戻って往復しなければならない。

 

山に陽が落ちる。これからずんずんと暗くなっていく。

午後5時10分頃、今日の宿に到着。

 

あなたとお会いできることを楽しみにしています。

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