伊予路を行く11 〔旅いちばんのぜいたく〕

更新日:

(63番吉祥寺 ⇒ 64番前神寺)

※電波が来ていたので、今日中にアップできました。

久しぶりに朝日を拝めた。

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7時50分出発。

朝食後に宿の女将さんの話をまたいろいろ聞き、出発が少し遅めになった。

いろいろなことに興味を持ち、挑戦し続ける事が若さを保つ秘訣だそうだ。

てっきり70代かと思ったら83歳だと言う。本当に若く見えた。
泊まりに来る人とともにお大師がいらっしゃる気持ちでお迎えして、徳を積ませてもらっていると言っていた。

 

歩いて20分ほどで、

●六十三番札所 吉祥寺に到着。

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ご本尊は毘沙門天。

八十八ヶ所で毘沙門天をご本尊として祀るのは、このお寺だけ。

寺宝に「マリア観音像」があるらしい。昔土佐沖で難破したスペインの船の船長が長宗我部元親に送り、元親は、美しい観音様だ、とこのお寺に奉納したそう。

 

岐阜から来ている、何度もすれ違っている若者と会う。

基本的に野宿だが、たまには民宿にも泊まっているそうだ。

いつも会うたびに大きなリュックだなあ、と思う。

またどこかで会うでしょう、と言って別れた。たぶんまた会うだろう。

 

次の六十四番札所に向かう。

 

まだ、鯉のぼりを上げている家もたまにある。

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40分ほどで、

●六十四番札所 前神寺に到着

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ここは石鎚山修験道総本部ともなっている。

ご本尊は阿弥陀如来。

このお寺が六十四番札所になったのは明治以降で、江戸時代までは隣の石鎚神社が六十四番札所だった。

この近辺は、元々の札所が神社であった所が本当に多い。神仏習合の息吹を感じる。

 

本堂、権現堂の前に、1間四方の枠が設置してあるのは、柴燈護摩の護摩壇の場所だろうか。

護摩堂もあり、山伏装束の僧侶が護摩修法の準備をしていた。今日、蔵王大権現ご開帳があるらしい。

修験道のお寺らしく、境内には滝場もあった。

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石鎚山ロープウェー行きのバス停の行き方を僧侶の方に聞くと、停留所に行かなければ時間はわからないと言う。

 

とりあえず、江戸時代までの札所であった石鎚神社を参拝する。

立派な広い参道を通って、山の中腹にある拝殿に参拝する。

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かなり大きな神社だ。禊場もあった。

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ここからも西条市内がよく見える。

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なんと、池の鯉が自発的に曲芸をするそうだ。

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神社を出て、歩き出す。

お寺で教えてもらったバス停に着いた。

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しかし、なんと、10時35分にバスは行ってしまっていた。

石鎚神社に行かなければ、間に合っていたが、元の札所の神社なので、お参りしないわけにはいかなかった。

どうするか?

次のバスは午後1時すぎだ。それでは、山頂に着くのが夜になってしまう。

今日泊まる山小屋は午後4時には到着して、6時10分までに、夕食を済ませなければならないというルールがある。

 

近くのコンビニの前でジュースを飲んでいたら、おっちゃんが話しかけてきた。

よほどこの人に頼んでみようと思ったが、距離にして20キロぐらいあるので、それは余りにも厚かましい。

しかたなく、タクシー会社に問い合わせると、5000円~6000円ぐらいでいけるという。

この旅一番の贅沢として、タクシーを使うことに決める。

タクシーに乗り込み、30分ぐらい走って、12時15分頃、石鎚山ロープウェイ乗り場に到着。

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乗り場の途中にお堂のようなところがあり、修験行者たちが10人ぐらい、入山前のご法楽をあげていた。

見事な法螺の音が聞こえた。周りの山々に気持ちよく響いていた。

 

ロープウェイに乗って10分ほど上ると、山頂成就駅というの駅に着いた。

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山頂と書いてあるが、ここはまだ石鎚山の中腹。

 

ここから本当の山頂までは、標高にして、690メートルほど登る。

途中、石鎚神社の成就社というところがあり、参拝。

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食堂があったので、うどん定食で昼食を済ませた。

午後1時20分ごろ、頂上山荘を目指して出発。登山口の神門から入っていく。

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日曜なので、すれ違う人は、ほとんどハイカーだ。家族連れもいる。

ごくたまに、石鎚山修験の白衣を着ている人もいた。

 

標高1,000メートルを超えると、空気の感じが違う。緑も花も色鮮やかになる。

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登山道を戻ってきた家族連れとすれ違う。

遍路装束が珍しいのか、小さな子から「神様?」と言われてしまった。
この山でお遍路さんは珍しいのだろうか。

宿の女将さんは、横峰寺の遍路道とたいして変わらんで、と言っていたが、どうしてどうして、完全なる登山道で勾配はきつい。

これは遍路道と同じ感覚で歩いてはダメだ。こまめに休むようにする。

 

近くの山が下に見えるようになってきた。

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瀬戸内海も遥か遠くまで見える。

この景色は確かにお遍路道では味わえない。鎖場のスケールも全く違う。

まさに本格的な修行の場だ。

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さっきまでは広い角度で広がっていた街が、標高が高くなると狭い方角に収まるようになった。

登ってきた登山道が、下にくねくねと見える。

先ほど出発した成就社も、下の方に小さく見えている。

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喘ぎながら、登っていたら、突然尾根に出た。

足元は断崖絶壁。今まで見えなかった反対側の山が一望できる。

目の前の山のてっぺんの部分は、木もなく、熊笹の野原が広がっている。

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この場所から左を見ると、前方に頂上山荘と山頂の石鎚神社が見えた。

 

ちょうど2時間で成就社から山頂に着いた。

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雲の影が地面にくっきりと映っているのがわかる。

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荷物を置かせてもらい、神社の参拝と、一番標高の高い天狗岳へ。

ロッククライミング的なお参りをする。

突端が天狗岳。標高は1982メートル。

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尾根伝いにスリリングな登山を楽しみ、天狗岳の頂上にある祠の前で勤行をする。

すると、みるみるうちに、ガスが出てきて、視界がまったく無くなってしまった。

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本当に山の天気は一瞬で変わるというのがわかった。

ガスとともに気温がぐんと下がった。

しかし、岩に触ると、岩は温かった。

山荘に戻ってから振り返って、登ってきた天狗岳を眺めると、完全にガスの中だった。

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頂上社で午後5時から夕拝があるということで、宿泊者全員、参加する。

気温は7度だった。

低地仕様の薄着のまま参列した。

思いのほか、夕拝の式次第は長く、凍えそうになってしまった。

今日一日を無事に過ごせたことを神(三体のご神像をおまつりしている)に感謝した後、ご神体の御簾を下げて、扉をしめる儀式だった。

明朝は朝6時から、朝拝を行うそうだ。

一瞬、霧が晴れて、下界が見渡せた。

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宿には、登山グループ4人と、登山のご夫婦、寄り道が好きな女性2人のお遍路さんコンビと一緒に泊まった。

頂上社の神職さんも、専用の部屋があり、同じ山荘に泊まっている。

皆、まだ眠れないと言いながら、午後7時30分には眠りについた。

今日、頂上に着くまで晴れ渡って、景色が見渡せたのは、めずらしいことだそうだ。

明日の天気はどうだろうか?

今までの行いの善し悪し次第、と宿の人は言っていた。

 

あなたとお会いできることを楽しみにしています。

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