土佐路を行く⑨ 〔アメリカ人は日本映画通?〕

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(37番 岩本寺)

今日もすばらしい日の出。この時間からもう、釣り人が糸を垂らしている。

 

朝ご飯の時、宿の女将さんが、自慢の太陽の写真を見せてくれた。

「窓から差し込む太陽の光が観音様のようでしょう」と言っていた。

 

7時10分出発

今日はフロリダ2人組と歩く。

コンビニでおにぎりを買ってから後から追いかけるよ、と言って先に行ってもらったが、今日はハーさんが調子が良いようで、なかなか追いつかない。

 

途中のトンネルで、安全用のタスキを貸し出していた。

 

地元の方のご厚意で建てられらた善根宿。結構きれいなベッドがあった。シーツも新しい。

 

昨日までの風はおさまっている。

山を越える道が、大坂峠とそえみみず遍路道の2つに分かれている。我々3人は大坂峠を選んだ。

 

大坂峠を案内する表示。

 

1時間半ほどしてようやく先のほうに2人の姿を捉えた。

今朝はお遍路人口密度がまた上がった。今まで会ったことのある人と立て続けに会う。

峠の前のトイレ休憩所で次々と入ってきた。

話し込んでいるうちにフロリダ2人組は先へ行ってしまった。

 

昨日の宿は、部屋の境が薄い障子のような壁だけで、隣にバイクのツーリングの2人組が泊まっていた。

バイクの人は体力を温存する必要がないので、夜12時ぐらいまでしゃべっていた。

 

そういえば数日前、

マイケルさん、ハーさんと壁1枚で隣の部屋だった時に、ハーさんの鼻歌が聞こえてきた。

アメリカの歌らしいメロディーだったが、どことなく郷愁を誘われた。

外国に来て、ふと自分の故郷のメロディーが口から出てくるのだろう。

日本人であれば「夕焼け小焼け」や「ふるさと」を口ずさむ感じだろうか。

メロディーにお国柄の違いはあっても、それを聞くと、日本人の心にも郷愁が湧いてきたのは、なぜだろう。

 

ハイウェイが頭上を通っている。

 

また、目指す方向に飛行機雲が。

 

峠の前の休憩小屋で、フロリダ2人組、フロリダ2人組と仲の良いKさん、その他の人達が数多く集まった。ここからまた峠へ向かう。

ハーさんがかなりへばっていたので、また後について一緒に登る。

 

休み休み登って、やっと頂上へ。

ここからは3人で、手打ちうどん屋まで下りて、ランチを食べることにする。

 

しばらく3人で歩くが、

ペースが違うためすぐこうなる。アメリカの人は自分のペースを大切にするようだ。

 

セルフサービスの手作りうどん屋さんに到着。それぞれお好みでトッピングし、うどんを食べる。

すこしヤラセっぽい写真になってしまった。

 

そのあと、ハーさんは元気を取り戻し、常に先に歩いて行った。

その間、マイケルさんと話す。

マイケルさん曰く、「お遍路の修行は、仏教の修行ととても似ていると思う。自分の背負っているリュックは自分のカルマのようなものだ。助け合い、力添えをすることはできるが、全ては自分で歩いて行かないと何も変わらない。そこが同じだと思う。」と言っていた。

「だから、むやみに歩いていることをかばったり助けすぎたりすると、その人にとってはよくないんだ。」と。

一理あると思う。

その後、ご自身の身の上のことを話した後、少し涙ぐんでいた。

やはりそれぞれ辛い事はあるのだな、と思う。

 

やはり誰にでも乗り越えたいもの、変えたいものはあるのだ。

昨日のブログで、遍路の方々の中で仏と真剣に向き合う気持ちのある方が少ない、と書いたが、見方が足りなかったようだ。

どんなに幸せそうに見える人でも、外からはわからなくても、必ずなにかしら心に抱えているものがある。

その一人一人を、遍路道と八十八のお寺がやさしく包み込んでくれる。

そのやさしい引力に惹かれて、遠い場所からでも沢山の人が、心の重荷を少しでも軽くするために遍路道に集まってくるのだ。

表向きの目的は何でもいいのだ。

 

四万十町の仁井田という所で、無料接待所に誘われて入ってみると、昨日同泊のメンバーがそろった。

そこではお茶や小夏みかん(今が旬の柑橘系。小さいものほど甘い)、手作りのペースト状の甘酒などのお接待を受けた。また、この先の宿の情報や、おいしい食べものの情報をたくさん聞くことができた。

 

お接待に適した古民家を借り上げて改装し、東京から年に数か月こちらへきて、遍路のお接待をされているらしい。

楽しみだけでやっていると言う。

とても素敵なご夫婦だった。フロリダ2人組も気に入って、一緒に写真を撮っていた。

 

そのあと、4人のメンバーで歩く。

 

その後、買い物があるため、岩本寺で待ち合わせる約束をして、分かれて一人で歩く。

先に宿にリュックを置き、身軽になって岩本寺へ。

 

●三十七番札所 岩本寺に到着

 

フロリダ二人組は境内のベンチでくつろいでいた。

ここの本堂の天井絵は、いろいろな有志の人が書いているそうで、中にはマリリンモンローの絵もあった。

大師堂の前に巨大な五鈷杵が置いてあった。

 

お堂の中の大師像のお顔が暗闇の中に浮き上がっていた。こちらをご覧になっているかのようだった。

 

宿では、Kさん、フロリダ2人組と自分で夕食を囲んだ。

映画の話、自分はケビンコスナー主演の「フィールドオブドリームス」が好きだと言ったら、オレも見たよ、とマイケルさんが喜んでいた。

マイケルさんは「ビルマの竪琴」、ハーさんは「おくりびと」が好きだという。やはり日本通だ。

Kさんは「慕情」やダスティンホフマン主演の「卒業」が好きだという。

アメリカ人が日本の映画を、日本人がアメリカの映画をお気に入りだ、というのも面白い。

 

明日から、フロリダ2人組は自分たちで宿を探すことになった。また、単独で行動する日々に戻る。

Kさんとは、携帯番号を書いた納め札を交換した。

 

明日は雨の予報のため、早めに寝て早く出発したいのだが、一度書いた今日のブログを居眠りした時にどこかを押して誤操作で消してしまい、書き直した。

そうすると、またPCの不具合で書き直したのがだめになり、今、同じ内容をまた書いている。

結局同じ内容を3回パソコンに打ち込んでいる。

なかなかの苦行だ。

 

時折載せる自撮りの顔が、トロンとしてむすっとしているのは、こういう夜の苦労があるからなのでした。

 

あなたとお会いできることを楽しみにしています。

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