伊予路を行く⑤ 〔女性との出会い、はじまる〕

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(44番 大宝寺)

日の出の時刻から、濃い霧が立ち込めている。今日は晴れるだろうと期待しているのだが。

 

6時に出発。

今日は長距離の移動と峠越えが2つがある。今日のうちに四十四番にはお参りしたい。

 

小田川沿いのヘアピンカーブの国道を行く。

昨日の雨で、川の水も増している。

 

大宝寺方面へ向かう道は、今の所、車は少ない。

昨夜泊まった宿の一階にある喫茶店で、年季の入った大きなカウンターで食事をとりながら、宿のご主人に聞いた。

昔から土佐と伊予の国境いは諍いが多かったそうだ。どうりで、これ見よがしの伊予国の大きな石の道標が峠に立っていたわけだ。

坂本龍馬についても、全国的に有名になる以前は、土佐の人たちからは脱藩者としてあまり良く思われていなかったとか。今では空港の名前にも龍馬の名を使っているほどだけれど。

一度、高知の人の意見も聞いてみたかったものだ。

 

今日は車が少ないと思っていたら、8時近くになって、やはり車がたくさん通り始めた。

 

野宿で廻っている人のためにこういう場所もある。閉まっているので、だれか利用中なのだろう。

 

露地に生えている百合は、とてもたくましく見える。

 

通行止めになっていたので、遍路道から外れて国道に戻る。

 

通行止めの理由は崖の補修工事だった。

 

二十六番金剛頂寺の宿坊で一緒になった、デンマークの女性と会う。

4月16日に一番札所をスタートしたらしい。

洋服デザイナーの仕事をしていて、日本の着物や竹細工のデザインに興味があり、日本文化の勉強に来たそうだ。

そしてお遍路の旅で、今までの自分をリセットし見つめ直したいと言っていた。

単なる日本見物だけではない、真剣な思いがあるようだ。

八十八ヶ所めぐりの後、名古屋の小さな町で着物の「しぼり」の作成行程を教えてもらうイベントに参加して、その後高野山に行くらしい。

2時間ぐらい一緒に歩きながら話す。英語はシンプルでとても分かりやすかった。

母国語ではないので、間違わないよう、言葉をシンプルにしてしゃべっているのかもしれない。

YouTubeで般若心経の唱え方を練習したり、写経をしているらしい。

デンマークの人たちはほとんどプロテスタントだが、赤ちゃんが生まれて洗礼を受けるか、人が亡くなって埋葬する時ぐらいしか教会にはいかないそうだ。

32年前、学生時代に一度デンマークに行ったことがあるよと言ったら、その時は、まだ生まれてなかったそうだ。
デンマークには標高120メートルの山しかなく、ほとんどが海抜ゼロメートル地帯だそうだ。

原子力発電はゼロで、風力発電が多いらしい。

 

その後休憩小屋で座っていた白人カップルと出会い、彼女は話し込みはじめたので、先に行くことにする。

追いかけると言っていたが、結局、その後は会わなかった。

誰にも会わない日もあるし、立て続けに3人も外国人に会う。

いつもながら本当に不思議なお太師様のコーディネートだ。

 

休憩所にあった公衆シャワーとトイレ。このあたりは野宿派の人たちにやさしいようだ。

 

舗装路のなだらかな上りをずっと歩く。だんだん気温も上がってきた。しかし風が吹いているので気持ちが良い。

 

こんなところの一軒家に暮らしたら、どんな気持ちだろう。あこがれる。

 

三島神社のそばの休憩所で昼食にする。

近所の人がやってきたので話すと、最近は外人さんがたくさん来て日本人より多いと言っていた。

道を間違える人も多いとのこと。

 

一つ目の峠をクリア。

2つ目の峠の手前で休んでいると、日本の女性が追い抜いていった。
そこから、少し登った峠道にも、年配の女性が休憩していた。

なぜか今日は女性ばかりに会う。

これもお大師様コーディネートの一つなのだろうか?

 

標高が高いせいか、家の形も寒冷地向きのような感じ?冬は寒いのだろうか?

 

大きくて全体を撮りきれないが、これは「だんじり岩」。

お大師様が、この場所を通った際、あまりの空腹と疲れにご自分をふがいなく思い、この岩の上でだんじり(地団駄)を踏んだ、という。

本当に地団駄を踏んだのかどうかはわからないが、お大師様にも人間らしいご苦労があったという記憶が、遍路道には残されているのだ。

 

鴇田峠を越えると眼下に久万高原町が広がっていた。意外と眺望が開けている。

 

昨日とは、打って変わっていい天気だ。

 

先に今日の宿に寄って、リュックを預かってもらい、軽くなって四十四番大宝寺へ向かう。

 

途中の石仏。

 

約20分間山道を歩き、

●四十四番札所 大宝寺に到着。

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まさに山の中の寺。

山門くぐってもまだ遍路道が続いてるような感じだった。

猟師の兄弟が観音像見つけて祀ったのがお寺の発祥とされている。

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団体参拝の人のほか、また、別の外国人女性がリュックを背負って到着した。

なぜ今日は女性が多いのだろう。
参拝後、四十五番岩屋寺まで続く山道の遍路道を1.5キロほど歩き、トンネルを通ってまた宿に戻る。

1時間ほどかかった。

 

石を積み上げて、祠を作ってあった。

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宿では、一昨日から同じ宿に泊まっていた、自転車で廻っている神奈川の男性と、今日も偶然一緒の宿になった。

明日は、四十五番札所に直行する予定だ。

 

あなたとお会いできることを楽しみにしています。

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