まるで、素っ裸だったように
あなたは朝、目が覚めた瞬間に、まず何をしますか?
背伸びをする、時計を見る、、、。思い出してみると、だいたいお決まりの行動をしているようです。
それでは、起きた時の感情はどうでしょうか?
たとえば、前の日にいやなことがあったり、寝る前にマイナスな感情で悶々としていた時、翌朝はどんな気持ちで目覚めますか?
「・・・目が覚める、、なんとなく胸のあたりがモヤモヤする、、体がどんよりと重い、、この感じは何だっけ?、、(一瞬考えて)、、あっそうだ!、、昨日、あのいやなことを考えていたんだ、、、ええと、あの人がこう言って、それで腹が立って、そして今度会う時は、こういう風に接しようと決めて、、、。」
と、急いで昨日の心理状態を再現しようとする習慣、あなたにはありませんか?
それも、早く早く、と思うぐらい、いそいで。
まるで、素っ裸で寝ていたことに気がついて、あわてて服を着ようとするような感じですね。
えっ、「わたしは昨日のことはクヨクヨ思い出したりしない」?
すばらしい。
そういう方には、あまりお役に立たないブログですね。
もし、「わたしもそう!」という方は、もう少しお付き合いください。
そのまま手放せたら、、、。
「いやだ、いやだ」と思っているのに、寝ている最中に忘れていたら、あわてて思い出そうとする。
なんで思い出したんだろう。。。と後悔してもおそい。また憂鬱な気持ちをどっかと背負わなければならない。
思い出さなければ、どんなに楽か、、、と思う反面、その感情を手放すこともできない。
それはなぜでしょうか?
その理由は「人間は習慣の動物」だからです。
いつもマイナスにクヨクヨ考えがちな人は、マイナスにクヨクヨ考えないと、自分が自分でなくなるような感じがします。
いやなこと自体が原因というよりも、苦しくなる考えを自分でせっせと集めている、ということですね。
朝のスタートの時、こんな『こころの悪習慣』をやめられたら、どんなにいいでしょう。
「あっ、またやってるな」でいこう!
方法はあります。
一言でいえば「深刻にならないこと」です。
これは、ただの習慣、こころのクセ、なのです。
そして、気がついたら、「あっ、またやっているな」。これだけでいいのです。
そこに、良い、悪いの判断も全然要りません。
そうやって、心の習慣をうまくはぐらかせてあげましょう。
朝のスタートでマイナス感情をうまくはぐらかすと、そのまま一日を気分よく過ごせそうな気もします。
いやな感情に捕まりそうになったら「あらかじめ買っておいた大好物を朝ごはんで食べる」作戦もありです。
「いやな感情」に「おいしい好物を食べる楽しみ」のカウンターパンチを食らわせる。これはかなり有効かもしれません。
あなたなりの「はぐらかし戦術」を考えてみてください。
それも、けっこう楽しいものですよ。