『鉄拳』の『振り子』が好きです。
という題で、ブログを書こうと思い立ちました。
私は偶然、昨年(2018年)You Tubeで出会いました。
その時、「どんな人?」と画像を検索して、そのいでたちにビックリした覚えがあります。
そこで、ブログを書くにあたり検索して調べたら、こんなに有名だったとは!
長い間、テレビやメディアの流行に触れていなかったので、まったく知りませんでした。
でも、今は情報が溢れているので、良いものでも話題性がなくなれば、すぐに目立たなくなります。
なので、ご存知ない人は案外いるかもしれません。
もし、このブログを読んでくださっている方のほとんどが『振り子』を知っていても、少数のまだ知らない方のために、紹介することにしました。
一人でも知らなかった人に『振り子』を知っていただけるのは、うれしいことです。
感動する映画、聴くと涙する曲、というものが、だれにでもあります。
私は『振り子』を見ると、嗚咽(おえつ)が止まりません。
もはや泣くという状態ではありません。
好きなものは、毎日観ても、いつ聴いてもいい、というのが普通です。
でも私は、『振り子』は何度も観れません。
あまりに胸にせまって、せつなくなります。
一度観ると、安静が必要になるほど虚脱状態になります。
そして、今までの自分を「せいいっぱい生きてきたんだろうか?」とふりかえってしまいます。
観る前の予備知識、要らない?
『鉄拳』は、お笑い芸人&漫画家の名前、
『振り子』は、パラパラ漫画です。5分足らずの動画です。
鉄拳さんは昔、けっこうテレビに出ていたようですね。
鉄拳さんの経歴は波乱万丈です。
漫画家志望 → 挫折 → プロレス入門 → 挫折 → 俳優志望 → 挫折 → お笑い芸人 → ブレイクしてテレビ出演など → 自信なくして廃業決意 → パラパラ漫画大ブレイク → 最近はほとんど漫画執筆
という感じです。
パラパラ漫画を描いて競う深夜番組の企画があって、たまたまある芸人さんが出演をドタキャンしたそうです。
その穴埋めとして急遽出ることになり、漫画家志望の腕を活かして描いたのが『振り子』だそうです。
当時、芸人をやめて故郷へ帰る決心をしていたそうですが、文字通り、世界中で『振り子』が絶賛されることになり、息を吹き返したそうです。
その後、パラパラ漫画家として、たくさんのアーティスト、大企業と提携をして作品を発表しています。
これぐらいの情報は、だいたい知られているかもしれません。
『振り子』はパラパラ漫画なのでセリフはありません。バックは音楽だけです。
いくつか、ちがう曲のバージョンがあります。
↓これは、公式の動画ではありませんが、鉄拳さん公認で、よい曲なので、ここにアップしました。
(んっ?【閲覧注意】、なぜだろう?)
初めての方はぜひ、そしてすでに観ている方も、また味わってみてください。
では、どうぞ、ご覧ください。
もう観た後は、説明やウンチクは要りません。
鉄拳さんは、今も動画をたくさん発表されています。
でも、私にとって、『振り子』は別ものです。
どこにでもある人生のストーリ―に、大切な「贈りもの」が詰め込まれています。
『振り子』をはじめて観た、ある女性は、
「男の人の愛情の形がよくわかった」と言ってくれました。
観る人によって、さまざまなことを感じさせてくれます。
私は、鉄拳さんの芸や声を知りません。
今回、素顔をインターネットで見つけましたが、とてもやさしい顔でした。
想像ですが、芸人の世界で生き残るのは、図太さも必要なのでしょう。
鉄拳さんは、人を押しのけることができなかったのかもしれません。でも、ギリギリのところでパラパラ漫画という表現を使う機会が与えられた、、。
心のやさしさと漫画の才能、芸人としてのキャリアが合体して、オリジナリティが生まれたんでしょう。
ひとつの要素だけではうまくいかなくても、合わさることで世界が構築されたんだと思います。
それにしても、鉄拳さんの衣装とメイクはすごいですね。(気になる方は検索を)
聖飢魔Ⅱ(デーモン小暮さんのバンド)の大ファンというのも、うなづけます。
あのいでたちの理由を、ちょっと考えました。
鉄拳さんのパラパラ漫画は、だれもが持っている感情を引き出してくれます。
もしかしたら、『オレが書いている』という気負いが全然なくて、だれとでも共有できる心をすなおに表現しているだけなのではないでしょうか?
だから、自分個人が大きく取り上げられることが、照れくさくて、正体を隠してしまうのかもしれません。
↑と、書こうと思って調べてみると、パラパラ漫画以前から、あの姿だったそうです。
思いっきり、はずれました。やはり、ウンチクは無意味でした。
あれこれ考えなくても『振り子』は、観る人を、素直な自分、純粋だった頃に、戻らせてくれます。
だれかと一緒に『振り子』を観るだけで、わだかまりや気持ちの壁も消えていくような気がします。
でも、私は、観ている姿を見られたくないので、ひとりでこっそり観ることに決めています。
そう、、だから【閲覧注意】、、、!
よく意味がわかりました。
おわり