私たちが直面する「困難」とは?

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 入道雲は日本人の記憶を呼びさます

今年の7月、関東は涼しい日が続きましたが、
8月に入って、ようやく夏らしい日が続いています。

「夏らしい」をとび越えて連日、猛暑日ですが。

 

毎年、8月の声を聞くと、先の戦争の事を耳にする機会が増えます。

もうすでに大半の人が戦争を経験していない世代です。

でも、暑い夏と、悲惨な戦争のイメージが重なる人は、多いと思います。

戦争を経験された方々は、思い出したくないけれど、忘れてほしくない、という想いがあるかもしれません。

 

ところで私は、前回の東京オリンピックの年に生まれました。
新幹線が東京~新大阪に開通した年でもあります。(もちろん記憶はありません)

幸せな、ものが豊かな時代に育ってきた、と考えていました。

実際そのとおりですが、よく考えてみると、
私が生まれる19年前までは、世界が大きな戦争の中にあったのです。

 

子どもの頃、19年前は、遠い過去でした。

しかし、歳を追うごとに、時間の感覚は軽くなります。今では、19年と聞くと、大体これぐらいかな、と想像することができます。

色々変化はあっても、遠い昔という感じはしません。

 

ここから『困難』のお話。

やっと本題です。

人間は今までに、さまざまな『困難』を経験してきました。

 

大昔は、生命を守るための困難。

さむい寒い氷河期には、暗い洞窟の中で身を寄せ合って生き延びたり、

肉食獣に襲われないように逃げ回っていたのでしょう。

 

それが少しクリアできてくると、今度は、食物をより多く得るための困難。

狩りに出かけて、大きな動物と格闘して食料を確保したり、

植物を栽培するようになると、大地を耕して種を蒔き、穀物を収穫するために、自然に手を加えようと努力します。

 

そして食物がたくさん穫れるようになると、蓄えが生まれます。

そうすると、蓄えを守るための困難があらたに生まれます。

また蓄えが「富」になって、もっとほしい、人よりほしい、という気持ちが目覚め、争う、競争するための困難が出てきます。

 

というふうに、

人間の生活が変わるとともに、困難の内容も少しずつちがってきました。

しかし、過去のものになった困難も、隙あらば、といつまでも、私たちを待ち構えています。

 

あるいは、「困難のちがい」を、進歩のバロメーターに使うことだってあります。

たとえば「毎日通勤ラッシュで大変だ」と話すお盆で帰省した人に「やっぱ都会はちがうな~」と感心する田舎の人も、似たようなものでしょう。(私は田舎の方が好きです)

 

『困難』を駆け足で味わった人たち

その時代で受ける困難を、私たちは選べません。

ひとたび大災害や戦争が起こると、振り出しにもどって「生命を守るための困難」に直面せざるを得ません。

そういう意味では、

昭和、平成、令和へ至るまでの数十年は、

今までのすべての困難を駆け足で再体験した時代だったといえます。

 

先の戦争で、日本人、周辺国の人たちも、生命を守るための「困難」に向き合わざるを得ませんでした。

数百万人、世界中ではそれこそ数千万人の犠牲の上に、戦争は終わりました。

そして、

何とか生命の困難を乗り越えたと思ったら、

敗戦の痛手で食糧がなく、必死に食べ物を求める時代、

焼け野原から復興が始まり、あれよあれよという間にアメリカ式の大量消費、大量生産の時代、

そして、持ち前の勤勉さで高度経済成長の時代になり、

「一億総中流」意識が芽生えて、隣よりも少しでもよくありたいと、競争意識が生まれ、

「競争社会」「受験戦争」の世の中に。

この間、わずか数十年。

 

いやはや、なんとも、ものすごい変化でした。

まさに、人類の数百万年の『困難』を、10万分の1ぐらいに、ギュッと詰め込んだ、ようなものでしょう。

しかも息つく暇もなく、これから人工知能が発達して、いずれAIが世の中を支配する、という未知の「困難」を予測する声も。

 

わたしたちは、本当に超レアな変化を体験していることになります。

 

今の『困難』は見えない?

そうなると、今は何の『困難』の時代でしょうか?

それぞれの立場で考えると、いろいろ、ですよね。(ワタシは商売繁盛の困難?)

 

現代の『困難』の姿は、複雑化、多様化しているようです。

見えないように姿をくらましている感じです。

言ってみれば、数十年間の慣れない駆け足をした後、筋肉痛に悩まされているような感じでしょうか。

 

でも今は、

とりあえず、平和に暮らせてるし。(物騒な事件もありますが)

だいたいの人が、白いご飯を食べられてるし。(食品の安全性はさておいて)

社会保障はなんとか機能してるし。(色々、ほころび噴出ですが)

まあ、ストレス社会というけれど、

家庭の崩壊がすすんでいるというけれど、

あとはそれぞれで、クリアしていくことで、命がけの『困難』なんてもうなくなったんじゃないの?

そう考える人がいるかもしれません。

 

しかし、多様化して正体が見えにくい現代の『困難』でも、なにか共通の特徴がないでしょうか?

もしそれがわかれば、克服のヒントが思いつくかもしれません。

 

もし今の時代の「困難」に名前をつけるとしたら、何としますか?

 

さあ、あなたも考えてみてください!

次回のブログで私の考えも紹介します。

 

というわけで、今回はここまで。

(話がながくなりそうなので)

 

おわり

 

あなたとお会いできることを楽しみにしています。

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