あなたには
ニガテな人っていますか?
そう言われると
1人か2人、すぐに
顔が浮かぶかもしれません。
目の前にいなければ
思い出さないくらいの人だったら
いいのですが、
考えるだけで胃が痛くなったり
動悸がしてくる、
そんなレベルだとやっかいです。
会うのを避けたいのに
接点を持たざるを得ない人だったら
さらに深刻です。
その人の存在が
たえずあなたの日常を脅かして
しまいます。
そこで、もし、
あなたにそんなニガテな人がいて、
その人との関係を
少しでもよくしたいと思うならば、
試してみてほしいことがあります。
それは、
「真逆の人として接してみる」
という方法です。
心優しいあなたが
ニガテだと思うくらいですから、
その人は
攻撃的だったり
自分勝手だったり
自己主張が激しくて、
周りも手を焼いているかもしれません。
でも、
そんな
不自然に強がったり、
必要以上に他人を攻撃する人の
特徴として、
じつは
オモテとは正反対の人格が
肚の中に棲んでいることが
多いのです。
なぜそうなるかは、
こんな感じ…
自分の弱さや欠点に
コンプレックスをもっていて、
↓
それを克服するために
セルフイメージとは正反対の
「理想の自分」に
なりきろうとして、
↓
もともと自分にはない
アクの強いキャラクターを
演じるようになり、
↓
演じているうちに自分でも
そっちが本物だと
錯覚する。
↓
でも依然として
素の自分は心の中にいるので
正体不明のモヤモヤ、生きづらさが残って、
↓
その居心地の悪さが
人を攻撃したり
わがままなキャラクターを増長させる。
というぐあいです。
でも、
そんな人でもたいていは
本当の自分をわかってほしい、と、
意識のどこかで感じているものです。
たとえば、
ドラえもんのジャイアン。
だれかに親切にされたり、
ものすごく喜んだ時、
「おお、心の友よ!」
が口ぐせですよね。
試しに
「おお、心の友よ!」で
画像を検索してみてください。
どの絵もジャイアンが
涙を流してよろこんでいます。
乱暴者のジャイアンも、
じつはいつもさみしくて、
ピュアな自分に気づいてほしい、
と思っているのかもしれません。
もちろん他人の心に
どんなキャラクターが潜んでいるか、
見立てるのはむずかしいことです。
ただ、
シンプルに、
傲慢な人だったら、素直な人として、
攻撃的な人だったら、やさしい人として、
真逆な性格の人として接してみるだけで、
その人にかなりの驚きを与えます。
普段周りから受けている反応とは
明らかにちがうからです。
もし
あなたの見立てが少しくらい
外れていても大丈夫です。
周りから異端視されている人は、
自分の内面に興味を持たれること自体が
とても新鮮なできごとなので、
その驚きだけでも
その人の隠れている素の部分が
多少なりとも揺さぶられるのは
間違いありません。
大げさな言葉でなく、
ちょっとしたひと言や振る舞いでOKです。
それだけで、その人の
あなたを見る目は
確実に変わるはずです。
そうなると
お互いに対する印象が変わることで
ヘンな先入観をかなり減らす事が
できるかもしれませんし、
もしかしたら、
あなたがその人の
「心の友」になることだって
あるかもしれません。
少し勇気が要るかもしれませんが、
ニガテな人をニガテな人のまま
放置しておくよりも、
前向きな試みだと思いますよ!
P.S.
結局、
ニガテな人というのは
反面教師なのかもしれません。
その人の、イヤだな、と思っている所を、
自分も持っているかもしれない、と
感じたことってありませんか?
もしかしたら
その人の素の部分を探ってみることで、
隠れていた素の自分に
気づくきっかけも
与えてくれるのかもしれません。
近くにいる「ニガテな人」は
あなたの「鏡」なのかもしれませんね。