ヒトは「答えを知りたがる」生きものです。
他の動物には
そんな習性はありませんよね。
「答えを知りたがる」こと自体は
けっして悪いことではありません。
この習性のおかげで、
私たちの頭脳は賢くなれたのですから。
ただ、
「答えを知りたい」という欲求は、
時として、プラスにもマイナスにも
働きます。
とくに
心が辛い時、
気をつけた方がいいかもしれません。
「こうなった原因は何なのか?」
「どうしたら解決できるのか?」
と必死に答えを探すあまり、
そのことばかりが
頭から離れなくなって空回りしたり、
さらに自分を追い詰めてしまうからです。
私たちを「答えを知りたい」衝動に
駆り立てるものは、2つあります。
ひとつは好奇心です。
小さい頃、
「宇宙の果ての先には何があるんだろう」とか、
「
まさにそれです。
もうひとつは焦りの感情です。
切羽詰まった時、
今の状況から抜け出したい、
必死に答えを探そうとします。
ただ、
そんな焦りの中から答えを
見つけたとしても、
そこから得るものは多くないでしょう。
その答えが
解決への近道、
そこには、
「あれこれ惑わされず、ラクになりたい」
「もうイヤだ、思考停止したい」
という願望が一緒に
紛れ込みやすいからです。
そんな焦りの感情による
答え探しに明け暮れていると、
どんどん魅力のない、
答えを必死になって求める時ほど、
心に余裕がなくなっているものです。
そして、
原因の犯人探しや、
解決の特効薬探しが、
ということも真実です。
むしろ、
いたずらに答えを急ぐ前に、
今をなんとか乗り切ろうとしている
自分自身をねぎらってあげる、
その方が、
追いつめられた心に
どんなにチカラを与えてくれるかわかりません。
答えの出せない問いを抱えていても、
付かず離れず、流れにまかせて、
その問いと付き合っていける、
ベストコンディションの心の状態だといえるのかもしれませんね。
答え探しをやめてみたら
もっと大切な何かが見つかった、
ということだって時には起きます。
もしあなたが今、
答えの出ない問いを持っていたとしても、
もうすこし、
その問いに「心の居場所」を
与えてあげませんか?
そうすれば、
もっとラクに、
これを読んで、
答え探しにやっきになっている自分に気づいたら、
まずは「心の専属トレーナー」に相談してみてくださいね。